2021年12月26日に行われた、マイベストイレブン総選挙2021。
カテゴリーの縛りや同一チーム内での人数制限など一切なく、心に残った11人の選手に投票するというこの企画。選考者の趣味嗜好を垣間見られる非常に興味深い結果となりました。
今回は昨年に引き続き日頃からJリーグをよく観られているお二方、がちゃさんとmokichiさんをお迎えしてマイベストイレブン総選挙2021を振り返ろうという試みです。
パーソナリティ紹介
Jリーグをたくさん見る人。応援しているクラブはFC東京。きまぐれで記事を出したり、キャスでおしゃべりしたりしている
その昔、Jリーグのスタメン予想サイトを運営。スタメン分析&試合考察したり、清水エスパルスと長谷川健太監督の研究で名古屋グランパスを定点観測したり
キャス「Jリーグの雑談をするお部屋」を配信
2021年のJリーグ
━ それではお二方、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします!
━ 2021年のJリーグは新型コロナウイルスの影響で引き続き入場者制限のもとで行われました。
前後半の飲水タイムと、5人の交代枠は2020年と同様でしたが、昇格・降格制度は再開され、J1クラブからは4クラブ降格する厳しいレギュレーションとなり、
36年ぶりに日本でオリンピックが開催される関係で、例年にもまして過密日程のもと行われました。
これらは各クラブにどのような影響を与えたと思われますか?
J1で言うと単純に節数が増えたことに加えて、オリンピックがあった関係で日程が詰まって、使わなければいけない選手の枠は広がったのかなと思います。
あとは降格枠が4になると、20位のチームが16位まで一気にまくるのが厳しくて、割りと早めに降格のクラブが決まってしまった印象です。
他に挙げられるトピックスとして、外国籍監督や選手の入国制限で合流が遅れたことですね。
━ 徳島は4年間共にやってきたリカルドさんが、翌年から浦和の監督に就任することになったため、J1昇格した年の大切なシーズンインのタイミングを監督不在で過ごすことになりました。
新監督が来られなかったわけですから、戦術の落とし込みは難しかったと思われます。
遺産をうまく活用した序盤はなんとかしてましたが、実際にポヤトス監督が来てから勝てなくなりましたからね。
甲本さんがかなりいい感じで進められていたのが選手のメンタルなどにどう影響したのだろうなとかは思いました。
今季の岩政暫定監督 → ヴァイラー監督みたいな感じで、暫定監督のほうが人としての信頼を強く得てしまっている感じがなんとも難しいなと。
あとはどこだろうな…
ブラジル人に依存しがちな柏も、序盤に出遅れましたけど新戦力が来なかったのも痛かったと思います。
ドッジ、アンジェロッティ、ペドロハウルあたりは中頃に合流して、戦力になったのかならなかったのか、よく分からなかったです。
その中で言うとアンジェロッティは今季までハマらなかった気がしますけど、ドッジとペドロハウル、あとはエメルソンサントスは出たら結構良い仕事するんですよね。
(理由不明で出てこなくなるけど)
ネルシーニョレイソルの選手起用法って外から見てるとよくわからないことが多すぎるので、いても使ったり使わなかったりとかそんな扱いになってた可能性は結構ある気がします。
ちょっと本題からは反れますが、レギュラーだと思ってた選手が出場停止とか軽いケガで少し抜けたあと割とみられた傾向です。
そういう選手編成の難しさも踏まえつつ、5人交代が完全に定着したシーズンでもあったので、選手層を厚くできたチームほど盛り返せる傾向があったように思います。
降格4つで補強に力を入れるクラブが多かったのもあると思いますが…
━ 横浜FCは2020年、降格が無いレギュレーションを利用して色々テストしていた印象でしたけれど、なぜ2021年は上手く行かなくなってしまったと思われますか?
横浜FCの低迷はいま考えると、前線を補強すれば点が取れるようになると短絡的に考えたのが良くなかった気がしますね。
そんなに耐久力があるチームではないので、ボールを持つためにはボールを奪わないといけない。
前線からの守備があってこそだったのかなと。
横浜FCの2021年は、開幕戦のアウェイ札幌戦がその後の行方に大きく影響した感じがありましたね。
マンツーマン気味にプレスを掛けてくる札幌に対して下平監督が「ビルドアップをしない(※ショートパスで繋がない意だと思われる)ことを選んだ」って、
言ってたのが印象的なんですけど、自分たちのスタイルをあえて投げた結果、大敗して何かを見失ってしまったというか。
━ そう考えると、やはり実際に降格があるシーズンに入ると、ある程度は現実的にやらないといけないという考えも出てきたのでしょうか。
下平監督は今の大分でも相手に合わせるところは合わせるんですよね。
だから開幕から変なことをしたという認識はなさそうですけど、チームには戸惑いがあったというのが意識の乖離ですよね。
これが昇格1年目だったら違ったかもしれません。
あと2020年は「ゴールを取る以外の所は良い」という感じで、オフに点の取れるFWを獲得したイメージなんですけど、
ビルドアップ時に下りてきて起点を作っていた一美選手や斉藤選手のようなタイプがいなくなって、縦パスのルートが1つ減ったのが割と影響あった気がしますね。
それとmokichiさんの意見ともかぶりますが、1年間主軸として使ってきた小林友希選手を残せなくて、後ろの耐久力がシーズン通じて課題になってたのが厳しかったのと、
FWのタイプが変わったことでメリット(点を取ること)がそこまで出せず、デメリット(前線からの守備、パスコース作りなど)のほうに傾いたかなあと。
今季の札幌でも結構感じたんですけど、敵陣までは入れるからゴール前でなにか起こしそうな選手を入れよう、ってなったときに、下げた選手がそれまでの前進の起点になっていたがゆえに、
今度は敵陣に入れなくなるっていうジレンマみたいなのはあった気がします。
いま言われている原因は全部当たってそうで、複合的だったからドツボにはまったと…
━ コロナ禍で予算の取れないクラブは2020年の戦力を維持するもの大変だったかもしれませんね…
J1でも中位から下位にいるクラブは戦力を残せない側面はありますよね。で、引き抜かれたとしても外国籍選手がいつ来られるか分からないのでリスクがあったり、契約の難しさはあったと思います。
このまえの磐田の件なんてまさに、焦りからなのかなぁと。
━ ファビアン・ゴンザレス選手の件ですね。
サッカーJリーグ・ジュビロ磐田は、FIFA(国際サッカー連盟)から下された2023シーズン
得票数伸び率比較
━ これは2020年と2021年のマイベストイレブンで、得票を伸ばした比率の表になります。
やっぱり昨季の鳥栖は目立ちますよね。
この中だと福岡の村上選手を挙げたいですかね。
開幕前はセランテスが移籍して「福岡はGKがなあ…」と言われることが結構多かったと思いますが、
ぼくは「いやいや、結構やる選手だと思うぞ。」と思っていて、発信もしていたつもりなので、実際にプレーで周りの前評判を覆したのは素晴らしかったです。
あとはどの選手も基本的には20年もそれなりに活躍していた印象はありますが、カテゴリーが上がって注目度が増した、移籍したことでより輝けるようになった選手が多いように見えます。
━ もともとマリノスは下のカテゴリから選手を獲得しているイメージでしたけれど、2021年は浦和を始め、多くのJ1クラブも追随するようになった印象です。
これは、どのようなことが考えられるでしょうか?
下位カテゴリーからの引き抜きが増えたのは、スカウティングが容易になったのはありそうです。
いまはどのクラブも映像で一発でチェックできるシステムがありますから、欲しいポジションやプレースタイルを絞っておけば、いくらでも見つけることができます。
あまりこの言葉でくくるのは好きじゃないのですが、近年、「ポジショナルプレー」だとか「ストーミング」とかそういう流行りが言葉として定着して、
リカルド監督だったりアルベル監督らが結果を出したことで、目指すスタイルをよりはっきりさせようとしているクラブが増えた気がします。
それでチーム作りをするとなった際に、J1からは難しくとも、スタイルが合いさえすれば活躍できそうなJ2の選手に目が行ったというのもある気がします。
もう最近の補強トレンドがJ1でのブランド力だけじゃなくなってる感じですよね。
あとは悲しい話かもしれませんが、コロナ禍のあおりで予算的な問題もあるかなと…
J1同士の大型移籍がもっと起こってもいいとは思いますね。例えば清水が松岡選手を獲りましたけど、あんなふうに。
残ってる契約年数を出したほうがいいんじゃないかって議論がちょくちょくありますけど、活性化させるには国内の大きい移籍がもう少し活発にならないといけないのかなとも思いますね。
確か96さんがそんなこと言ってたかな?(ニュアンス違ってたらごめんなさい)
━ 古橋選手や田中碧選手を始めとして、シーズン中に海外移籍する選手も多く、長い間、選手を保有できなくなってきていることも関係しているのでしょうか?
2020年あたりの浦和が、オフで全然動けなかったみたいなことがあったと思うんですけど、
移籍で取ってきた選手の契約が残ってる → 入れ替えたいけど買い手が見つからない → 新しい選手を入れられない
みたいなことがあった気がします。欧州だと、イングランドかドイツかイタリアかetc…となるところが、日本だと売る先が国内か海外かの2択って感じなのが難しいですよね。
2021 Jリーグ ベストイレブン
GK | ランゲラック(名古屋) |
DF | ジェジエウ(川崎F) |
DF | 谷口 彰悟(川崎F) |
DF | 山根 視来(川崎F) |
MF | 家長 昭博(川崎F) |
MF | 脇坂 泰斗(川崎F) |
MF | アンドレス・イニエスタ(神戸) |
MF | 稲垣 祥(名古屋) |
MF | 旗手 怜央(川崎F) |
FW | レアンドロ・ダミアン(川崎F) |
FW | 前田 大然(横浜FM) |
━ 2021年のJリーグベストイレブンの顔ぶれです。ベストイレブンはJ1からのみ選考の対象になりますけれど、どうお感じになりますか?
なんかほぼほぼ予想通りの人選という感じでしたかねー。ぼくら2人も発表前に予想したんですけど、旗手選手と脇坂選手が入るか否かくらいの違いくらいしかなかった記憶です。
川崎が圧倒的なシーズンだったので、そこに偏るのも仕方ないですし、名古屋も象徴的だった2人、選ばざるを得ないイニエスタ選手、
得点ランクトップタイの前田大然選手と妥当も妥当だったかなと。
個人的には中谷が入ってほしいなと思ったのですが、谷口選手、ジェジエウ選手がいると厳しいかなというのも思いました。
がちゃさんと同じですが中谷選手は入れたくなりますね。2位のマリノスから前田大然選手だけになったのも、夏の入れ替わりが激しいのが理由になるので妥当ではないかと。
━ ありがとうございます。それでは本題に進みたいと思います。
Jリーグのベストイレブンは監督と選手が投票しているとありましたが、本企画では、日頃多くの試合を観て分析記事を書かれている方々に、2021年、
もっとも強く心に残った11人を選考していただいています。
カテゴリーの縛りはなく、心に残ったかどうかのみで選考いただいていますので、選考者の嗜好を垣間見られるところも当企画の面白みのひとつです。
これからひとりひとりの選考を見つつ、お二方には感想や選手についてのお話などお伺いできたらと思います。
北海道コンサドーレ札幌の分析をされている方で、Jリーグの分析記事を書かれている人でしたら、恐らくみんな知っている存在の方ではないかと思います。
2020年の水沼選手など選考された選手が翌年活躍する印象を受けます。
エウベル選手を選んだのはアジアンべコムさんだけなんですね。
“誰が出てもマリノス”って結構言われますが、ウイングの持ち運びのところでエウベル選手が果たす役割は昨季から大きかったと思うので、もっと評価されても良さそう。
朴選手で印象に残っているのは2021年第7節のセレッソ戦、鳥栖の選手がたまたまイライラしているタイミングだったと思うんですけれど、ボールパーソンに荒い声でボールを要求した場面があって。
それを見た朴選手は、すかさず「ごめんね、ありがとう」とボールパーソンに優しく声を掛けてあげていたんです。人間性も素晴らしいなと感じました。
彼が出場する試合でボールパーソンを担当したらファンになると思います。
アルビレックス新潟の分析をされていらっしゃる方です。
━ フィールドプレーヤーの半数である5名単独選考、うち2名は琉球の選手です。
田口選手は途中離脱してしまいましたけれど、2021年前半戦の神がかったセービングはすごかった印象。序盤で昇格争いに絡めたのも彼の奮闘が大きかったと思います。
風間選手はPA付近で絡ませたら決定的な仕事をしますよね。ゴール関与数はかなりの数字だったはず。
あと、現地で観ていた2022年第11節の仙台戦では、当時高校生で2種登録選手だった矢口選手がスクランブルで出場する事になったんですけれど、
彼にずっと声をかけ続けて守備のつながりが崩れないようにしていたのも印象的ですね。
成岡選手は出れば重要な仕事をするロマンがある選手。今季期待していた選手の一人でしたけれど、思ったより出てこなかったですね。来期以降に期待したいです。
あるけんさんの選考理由に書かれている通り、良い選手は試合に出てナンボです。今季も途中でレノファ山口に期限付き移籍しましたが、シーズン半分もったいなかったですよね。
サガン鳥栖の分析をされている方です。サガン鳥栖は2022年開幕前に多くの在籍した選手が移籍し話題になりました。
━ オオタニさんは鳥栖から4名の選手を選考されています。
鳥栖の戦い方がオリジナリティーにあふれていて、しかも成績が伴ったシーズンだったので、鳥栖を分析されている方だとしてもこの選考は贔屓目だとは思わないですね。
中野伸哉選手のインパクトの影に隠れていた印象の大畑選手でしたけれど、今季移籍した浦和で存在感をより高めたのではないかと。
戦術理解度とスキルの高さで、彼が入るとボール保持面での色味が変わりますよね。
あと、樋口選手と仙頭選手については、松岡選手も含めた中盤3枚が絶妙なバランスで最高でした。
両選手とも今季はやや不完全燃焼だったように見えますけれど、こんなもんじゃない選手たちだと思っています。
がちゃさんの言う通り、2021年の松岡・樋口・仙頭の3選手の補完関係というのは、2013年の横浜F・マリノスにおける富澤・中町・中村俊輔選手のようなスムーズさがありました。
それと加藤選手はFWのメンタリティーとしてよく聞く「10回やって1回あるかないか」のチャンスをちゃんと10回続けられる選手ですよね。
今季のルヴァンカップ決勝戦のゴールは、まさにそれがゴールに結び付いた形でしたよね。味方が助かること、相手が嫌がることを常に徹底し、数字以上に貢献度は高いと思います。
J1なら鹿島アントラーズ、J2は松本山の分析をされている方です。松本山雅の試合後、積極的にスペースで語る会を開催されています。
昨季の仙台は本当にしんどかったと思うので、スウォビィク選手はよくゴールを守り続けたと思います。
楢﨑正剛さんとの対談記事で、「ポーランドでもGKは変わった人間が多い認識がある」と言っていました。
そういう意味でクレージージョブは監督よりGKと言えるかもしれません(笑)
仙台でのハイパフォーマンスを今季移籍したFC東京でも如何なく披露してくれていますね。
2022年前半に彼のビッグセーブで勝点を積み上げられたことが、今季のFC東京の取り組みにも大きな影響を与えたと思います。
国立で行われたCKからのシュートを止めたシーンなんかは間離れしていました(笑)
橘田選手は大学時代に注目されていたとはいえ「1年目からこれだけやれるか」という衝撃がありました。“排他的橘田水域”というワードが出てくるくらい、ホントどこにでもいる(笑)
逆にクルークス選手は2年目で若干尻すぼみに…
━ 要因はどのようなところにあると思われますか?
3バックシステムが多くなったことや、90分を通じてプレーエリアを押し上げられなかったことが痛かったですかね。
今季序盤は田中達也選手との左右セットで左で先発 → 10分で右へ移動というようなことが何度かあったんですけれど、あれはいったい何だったのだろう…
クルークス選手自身のパフォーマンスはそんなに変わっていないという印象なんですけれど、昨季に比べて先発が増えたので、どうしても守備のタスクに目を瞑れなかったり、
右SBにサロモンソン選手がいなくなったり、周りとの連係の影響もあるかなと思います。
左右の入れ替えも相手の目先を変える意味合いが大きかった気がしますが、あまり上手くいきませんでしたね…
鹿島アントラーズのために鹿嶋市に移り住んだ鹿島人です。コワーキングスペース『みちくさ』の運営やラジオパーソナリティもされています。
警告はめちゃくちゃ受けるけど退場はしない、でおなじみのグローリ選手でしたが、今季はついに一発レッドで退場処分に…
警告の数自体は減らせたんですけれどね(昨季9 → 今季5)
三竿選手は3バックの左をやらせたときの攻撃性能で、彼より優れた選手は見当たらないくらい貴重な選手でした。
大分のスタイルに噛み合っているし、岩田選手の後釜探しが上手くいかなかった大分が、来季は彼の穴をどう埋めるのかは注目です。
脇坂選手も1票しかいないっていうのは、もう定番枠なんですかね…
今季、彼は14番を背負ったわけですが、中村憲剛と比較されるポジションなのに、「憲剛だったら…」みたいな言葉があまり出ないのは、認められている証拠でしょうね。
ここでがちゃさんの登場です。
がちゃさんの選考した11人を見ると、オール日本人で、かつ大物がゼロ。降格した仙台から2人入っていたり、目立ってないけど気になった選手をチョイスしたという印象です。
福岡はいわゆるストロングスタイルですけど、大きくて強い選手を並べればいいわけではなく、下がった位置でつながりを持たせる選手も必要なんですよね。
そこへいくと山岸選手は泥臭いこともできるし、点も取れる。すごいことだと思います。
岸本選手は今季に清水へ加入しましたけれど、僕は“岸本派”になりつつありますので(笑)
もっと使われるべき選手だと思うのですが、苦しみました。徳島くらいスタイルがしっかりしているチームだとタスクが分かりやすく、良さも出せるのでしょう。
昨季、垣田選手とのホットラインがかなり印象的でしたよね。垣田選手の8得点のうち3~4点は岸本選手からのアシストだった気がします。
FW出身ということもあって、セットプレーからゴールを決める勝負強さも光っていました。
川崎フロンターレの分析をされている方です。大学4年間、1試合も欠かす事なく川崎フロンターレのレビューを書かれていました。
シュヴィルツォク選手はユンカー選手と同じく、一目見ただけで「レベルが違う」と感じさせたストライカーですよね。彼もゴール前での冷静さとシュートスキルが非常に高い。
実際、今季ドーピング問題で出られなかったことが名古屋の成績に大きく影響を与えていましたし。
━ そのあたり長谷川健太監督フリークでもあるmokichiさん、如何ですか?
勝点を10くらいは上乗せできた可能性がありました。名古屋はあまりにも点を取れる選手がいなさ過ぎなので…
健太さんのチームは外国籍FWの当たり外れが成績に直結するところが多分にあります。
点が取れないなりに堅い試合を増やして乗り切ったのも手腕といえますけれど、おそらく二度とやりたくないでしょうね…
全然関係ないんですけれど、謹慎期間?中に「でかい魚を釣り上げた」という謎のニュースが出ていたのは面白かったですね(笑)
━ え!魚ですか!?
シュヴィルツォク選手の件はこちらで(笑)
活動停止中の名古屋FWシュヴィルツォク、母国で超巨大魚を釣り上げる
名古屋グランパスのポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクが、再び大きな成果を挙げたようだ。
━ あ、本当ですね(笑)そしてサッカーの事はまったく書かれていない(笑)
他には川崎人さんの登里選手の選考理由、「日本で1番上手い左SB」っていう記述に愛を感じます。でも実際にそうかもしれないです。
もともとはゴリゴリ仕掛けるタイプだったことからすると、求められるプレースタイルの体得には相当な努力があったのでは。
小柏選手はスピードの伸びが異次元で、いることで攻撃に深さを作れますよね。今季は興梠選手とと小柏選手がピッチにそろうと攻撃の迫力が数段上がっていた印象です。
ただ、スプリンターの宿命なのか筋肉系のケガがあまりにも多すぎるので…
ミシャ監督が今季ずっと「小柏がいないのが痛い」と嘆き続けていましたから。あれだけ出力高くプレーしてくれる選手は見当たらないということだと思います。
2021年第8節、FC東京戦で渡辺剛選手を退場に追い込んだのは、まさに彼の真骨頂だったと思います。
サンフレッチェ広島の分析をされている方です。プレミアリーグ、ブライトンのファンでもあります。
━ 佐々木選手は日本代表招集時にあまり芳しくない評価をされてしまう事が多いですよね。
僕としては平均的に高いパフォーマンスを続けていたと思っています。今季はチームの躍進もあってさらに目立っていましたね。個人的にはベストイレブンでも良かったと思うくらいです。
古橋選手W杯のメンバーに入らなかったのは残念でしたが、1年半前はJリーガーだったんですよね…
横浜FCとのホーム戦でハットトリックをした時に、「これはもう日本にいてはいけない」という空気が充満していました(笑)
清水エスパルスの分析をされている方です。2021年シーズンは全試合分析記事を書かれました。
岩尾選手はプレー面の賢さはもちろんですが、近年よく言われるようになった“言語化能力”の高さをだいぶ前から見せていた選手で、話す内容が異質なんです。
「そこまで考えているのか!」と驚かされます。
これまでJ2暮らしが長かったですけれど、昇格1年目でも徳島の選手としてJ1で十分やれることを証明してみせましたよね。
━ その岩尾選手ですが、2022年はまさかの浦和レッズに移籍する事になりました…
浦和加入1年目ながら「浦和の顔」と言っていいくらいまで欠かせない存在になり、その影響力はすさまじかったです。
鈴木唯人選手は「決定力以外はすごい」といった評価から、今季は開幕直後に得点を重ね、ついに覚醒の時かと思われたんですけれど、徐々にペースダウンしてしまいました。
結果、アンダー代表での活動から離脱が長引いてしまい後半戦は爪痕を残せなかった…
今年6月のU23アジアカップでの活躍が今季最も輝いたシーンだったのは寂しい限りですが、言い換えると王様になるしかない選手なんだろうと思います。
昨季はロティーナ元監督も高く評価して使っていましたが、数字が足りませんでした。
浦和レッズの分析をされている方です。経営的観点や音楽視点の記事を書かれていたりします。
━ 元浦和の田中達也選手も含め、全て浦和レッズから選考されています。
今季の話になりますけれど、西川選手はジョアンGKコーチの下で安定感が増しましたよね。
━ 長年浦和を見てきた方々は口をそろえてそれを仰っています…相当変わったと…
結構なベテランになってからも成長を楽しんでいるのはとても良いですね。
がちゃさんも触れているように、ジョアンGKコーチの指導でこれまでの常識にとらわれないプレーを採り入れてから、まだ伸びているのがすごい。
宇賀神選手は今季岐阜に移籍することにはなりましたが、困ったら宇賀神という起用が多く、その都度インパクトある活躍も見せるから、日頃から良い準備をしている証だと思います。
━ 昨季でいうと天皇杯準決勝、セレッソ大阪戦のこのゴールとかもそうですね。
サッカー強豪高校出身の方です。昨年に引き続き2021年も関係者から数名選出しています。
昨季の時点で藤岡選手を選んでいる方がいるのは素晴らしいですね。ファジアーノ岡山ネクストにもいた数少ない選手として、点取り屋の才能が開花したのは喜ばしい話。
ワールドカップ決勝戦で話題になった「ハットトリックした選手がいるチームが負ける」というのを藤岡選手も今季経験することになりました。
チームが変わってもしっかり数字で示しているのは素晴らしいですね。
佐藤凌我選手は控えめに言ってイケメンです。先日、ヴェルディのイベントかなんかで佐藤凌我選手の前に大行列ができていたらしいですよ。
2年連続で13ゴールは立派な数字です。アビスパ福岡に移籍すると発表されましたけれどJ1でも活躍が期待されますね。
あと、曺貴裁監督は試合中によくインアウト(途中出場から途中交代)をやりますが、中でも湘南時代のルヴァンカップ決勝で代えられたのが松田選手でした。
わずか出場16分。それも交代3枠の時代です。あれからお互いにいろいろあり、京都で再び監督と主将の関係になったのはエモいです。
湘南ベルマーレの分析をされている方です。昨年に引き続き、応援しているクラブ以外からの選出をされています。
レアンドロ選手は国立男です。20年度のルヴァン決勝、今季の国立開催2試合でいずれも得点していて。
使い方が非常に難しい選手ですけれど、無からゴールを生み出せる反則技は捨てがたい…
━ レアンドロ選手は鹿島アントラーズのイメージが強かったですけれど、今やすっかりFC東京の選手ですよね。
そして今季はアルベル監督のもと新しいサッカーに取り組む事になったわけですけれど、1年を通してみてどんな印象を抱かれましたか?
開幕戦を見たときは、彼の自由さを感じつつも「あれ、結構良いポジションに入ってきてないか?」とも思ったんですが、1年をふり返ると、何だかんだで自由色のほうが強かった気がします(笑)
ただ、異次元のキープ力の高さがあるので、完成度がまだまだなチームの中で意味のある存在にはなっていたと思います。
詰まったときは彼に預けて時間を作ってもらい、前進を助けてもらうこともありました。あとは言うまでもなく、無からゴールを生み出す力は相変わらず異常です。
とはいえ、プレッシング面や立ち位置のバランスを整えるという点においては異分子過ぎなのも否めないので、このままいくなら2年目はより厳しい立場になるんじゃないかなと思っています。
相手目線でいうとFC東京戦で、ペナルティエリア近くでファウルをするとレアンドロ選手が高確率で射抜いてくる可能性が高いので、絶対にFKを与えてはいけない。
でもヌルヌルとしたドリブルでどうしてもファウルをしてしまう。あれは守る側からするとたまったもんじゃないですよね。ラフプレーが玉に瑕ですが…
東口選手は「神通力」という言葉が使われるなど、理屈では説明できない守備がありました。
テニスの王子様の「手塚ゾーン」「手塚ファントム」のように、東口の手の中にボールが吸い込まれていく「東口ゾーン」、
なぜかシュートがゴールマウスを外れていく「東口ファントム」のようなものがあったように感じます。
V・ファーレン長崎の分析をされている方です。2020年は琉球時代の小泉選手、2021年は毎熊選手、上門選手と個人昇格選手を多数選出してその目利きぶりを披露しました。
毎熊選手はFWからSBに転向してJ2でも指折りの選手になった印象です。さらに今季はセレッソ大阪で途中からポジションを掴み躍進を支えたと思います。
上門選手はプレータイム自体はそこまで多くなかったが、ゴラッソマシンっぷりは健在。今季のルヴァンカップ準決勝第1戦のドライブシュートは思わず声が出ましたね。
毎熊選手は大学時代がFWだったことからすると、SBやSHでこれだけ飛躍する選手もそうはいないでしょう。スカウトもこの展開は予想していなかったのでは…
━ セレッソ大阪は2021年の加藤選手、2022年の毎熊選手、上門選手と個人昇格組はことごとくフィットしていますよね
セレッソはここ数年でスカウティングが上手くなったように思います。
以前は場当たり的な補強が目立ちましたが、ロティーナ体制で2年間過ごしたことで、奥埜選手・清武選手・ジンヒョン選手・松田選手らチームの核となる選手が定まり、
それによって競争が必要なポジションも見えてきて、「こういう選手が欲しい」というのが定まっていったのかなと。小菊監督に早く託したのも良かったですね。
1つは強化部がしっかりクラブ、チームスタイルに合う選手を連れてこられていると言えるんじゃないでしょうか。
あとは、セレッソは何か1つを突出させるよりも六角形のくぼみを浅くしようとしているチームだと思っているので、そういう点でJ2上がりの選手でもなじみやすいとかはあるかもしれません。
1人で点が取れてしまう力ももちろん必要だけど、攻守両面でできることが多い選手を評価しているというか…
数字だけで見ると物足りない感じもするんですが、プレーを見ている人には評価されるような選手が多いのかなと。ただ、J2から獲ってきているのは、ほとんどアタッカー系の選手ですよね?
今季、鳥海選手が2年目で定位置を確保しましたが、新井直人選手はハマらなかった。
セレッソのバックラインの替えが利かない問題と、前線の替えは利く問題の論点の1つになるところかもしれないですね。
昔から分析をされている方です。幅広いカテゴリーのサッカーに精通されていらっしゃいます。
GK | 東口 順昭(G大阪) |
DF | 山川 哲史(神戸) |
DF | アレクサンダー・ショルツ(浦和) |
DF | エンリケ・トレヴィザン(大分) |
MF | 松岡 大起(清水) |
MF | 田中 聡(湘南) |
MF | 岸本 武流(徳島) |
MF | 石原 崇兆(仙台) |
FW | 遠野 大弥(川崎F) |
FW | 鮎川 峻(広島) |
FW | ウェリントン(湘南) |
クラブ | 該当なし |
選考理由 / ブログ |
鮎川選手はプレータイムは少ないんですけれど、FWとしての嗅覚を持っていてゴールへ向かう姿勢が気持ちいいです。僕個人としても今季のブレイク候補に挙げていました。
ウェリントン選手はここ2年で清水戦4試合3ゴールと、なぜか清水戦に強いんですよね。
特にIAIスタジアムでは決めた時間帯も含めて、清水サポの中ではトラウマになっている選手なんじゃないかと思う。
━ との事ですが、清水サポーターでもあるmokichiさん…
清水戦でしか活躍しないのやめてください(迫真)
遠野選手に関してはスケゴーさんの選考理由通りで、できればトップ下で二度追い三度追いさせたい選手ではあります。
でも、逆に4-3-3だからこそ複数ポジションできる選手として価値が上がっているとも言えます。川崎でなければレギュラーでしょう。
年間500試合以上、試合を観て、分析記事を書いて、喋っている方です。今回のテーマはトラウマイレブンとの事です。
槙野選手の選考理由は「全部持っていったから」と…
槙野選手は実際、浦和所属としての最終戦、天皇杯決勝では途中出場から自らのマークミスで同点弾を浴び、その後自身の得点で勝ち越すという話題を全てかっさらう試合になりましたからね…
ちなみに今季はリーグで1得点しかとっていないにも関わらず、その1点が埼玉スタジアムでの浦和戦なのも“らしい”(笑)
昨日、ちょうど引退発表会見をしていましたけれど、お祭り男を自称して、本当においしいところを持っていくから何も言えないという(笑)
メディアがありふれている中で、自分自身をプロデュースする力はさらに求められていくと思います。
大久保選手についてはジュビロ磐田、東京ヴェルディで思うように活躍できず、「もう限界なのか」と感じさせたタイミングでの序盤の活躍。
一転して「まだやれるじゃん」と思わせたところですっぱり引退する決断をしたのは、個人的にかっこいいなと。
下田選手は左利きでボールを扱えて、ポジショニングも良くて…となったら誰でも使いたい選手だと思うんですけれど、それが叶わないのが川崎フロンターレなんですよねぇ…
マルティノス選手はマルティノス選手のおかげで取った勝点がありましたよね。今季のふる舞いで良い印象はなくなってしまいましたが…
━ モンバルエツ監督時代のマルティノス選手は、サイドの位置でものすごく守備にも貢献するイメージでした。
Jリーグ内で言えば、マルティノス選手の全盛期はその時代の2年なんじゃないですかね。
簡単に倒れる癖はそのときからあった気がしますけど、それなりに働いていた記憶ですし、守備面もプレスの行き方が評価されてた気がします。
周りからは突かれやすかったかもしれませんが、近年みたいに内から刺されるみたいなことはそこまでなかったような。
モンバエルツ監督がマルティノス選手をうまく扱ったのもあるでしょうが、マリノスがCFG傘下になって目指すスタイルが明確になっていった時期で、
ウイングのポジションに求める役割と彼の特徴と合致し、もともと守備が堅かったのでフォローする文化があったのは大きいのではないかと思います。
FC東京の分析をされている方です。GK出身のためGK目線の記事だったり独自に審判の勉強をされていたりします。
━ 太古の森と漆黒の獣さんもそうですけれど、CHの組み合わせに稲垣選手と前選手を選考する方は複数いらっしゃいました。
稲垣は点もたくさん取ったのでまだいいですけど、2人ともプレースタイル的に目立つわけではない。
でもいないと絶対に困る選手っていう意味で日の目を浴びてほしいですね。2021年の活躍はスーパーでした。
2021年も2022年も全試合出場&ほぼフルタイム。
抜群の存在感だった2021年に比べると2022年はチーム状態の煽りも受けた印象がありますけれど、それでもプレータイムの数字はすごいと思います。
ツエーゲン金沢の分析をされている方です。ツエーゲン金沢応援集団「RED TAG(レッド・タッグ)」の主催者でもあります。
後藤選手は今季に山形へ移籍したわけですけれど、安定したパフォーマンスを見せたのは妥当なところですね。良いチームには良いGKが絶対に必要。
高橋選手は清水に復帰した今季も、北九州の選手達を気にかけていたりと北九州に対する思いを強く感じます。
怪我に泣かされた今季でしたが、ワクワクされてくれるファンタジスタ系の選手は作ろうと思って出てくるわけでもないので、このまま終わってほしくありません。
嶋田選手は一見、飄々としていますが、内に秘めたものは熱く、今季の試合ではゴールを決めた後にユニフォームをサポーターに見せつけ、インタビューでは泣いていました。
10番のプライドを感じさせてくれる選手です。
奥田選手を知ったのはYS横浜にいたときですが、1.5列目の位置でタメを作って攻撃の仕上げを担当できる選手として注目していました。
今季は長崎へ行きましたが、水戸でのパフォーマンスは総じて高かったですよね。
山下選手はルーキーイヤーからそのスピードはトップレベル。小柄でもプロで活躍できることを証明している選手でもあると思います。
今季はイサカ・ゼイン選手とのリレーで、右サイドは止めようがない破壊力を発揮していました。
鹿島アントラーズの分析をされている方です。鹿島スタジアムに存在するもつ煮を全て食べ比べたとされる記事は大きな反響を呼びました。
期待値と比べるとくすぶっている時期が長かった印象の宮選手ですけれど、福岡でようやく居場所を見つけ、今季はCBの中で一番長く出場した選手になりました。
そう考えると自分に合うチーム、監督に出会うって大事ですね。
2021年第2節の清水戦で後半から戦術的に宮を入れてこられて、左足からの配給でリズムを変えられたというのがありました。
CBを入れて流れを変えるっていうのは、5人交代とはいえなかなかできないことなので、それだけ価値がある選手です。
原選手は清水に来て2年を過ごしましたが、本人としてはモヤモヤする部分もあると思います。
チーム事情で右SBが多いですが、一番合うのはCBだとずっと思っています。カバーリングとパスセンスは中央でこそ活きるのでは?と…
クレバーなのでどこでもやってくれちゃうんですけどね。
清水エスパルスの分析をされていた方です。2021年シーズンを持ってSNSから離れられました。
藤井選手は前田大然選手に劣らない異常なスタミナを持ち主ですよね。
今季は後半戦こそ出番がなくなったが、前半のインパクトは強烈で、縦に来ると分かっていても止められない。そして90分を超えてからもスプリントで勝負できるのがすごい。
上島選手は満を持して柏に復帰して、それなりにプレータイムを得たが、チーム状態も影響してか粗があった記憶。
一方で今季はやることが整理された印象で、守備でも防波堤として機能し、フィード1本でチャンスを作り出すなど攻撃面でも貢献度は高かった。
2022年第22節札幌戦で三丸選手のゴールをアシストしたフィードが印象的。来季マリノスに移籍する事になりましたけれど、どれだけやれるか楽しみです。
彼の良さは、まるでラグビー選手のような肉体にあるので、屈強な選手が相手であればあるほど良さを発揮しますが、それを逆手に取られることがあるのかな?という印象はあります。
カバーエリアが広い4バックだとキツいんでしょうかね…
小川選手は怪我人続出の右SBにコンバートされてから、逆に左足で組み立てられることが相手に絞りづらくさせ、チームとしてもうまくハマった印象がありました。
これは個人的に新たな発見でした。
あと、清水の10番って特別な番号だったんですが、カルリーニョス選手が年間通して本調子なら誰からも文句を言わないスキルはありますね。
ドリブルもそうですが、ボールを持っていないときの立ち位置も良い選手です。
ガンバ大阪の分析をされている方です。プレミアリーグ、レスターのファンでもあります。
新潟の高宇洋選手が入っているのがいいアクセントですし、各クラブから満遍なく、でも推しチームからも選んでいる。それでいて納得感のある選考です
━ 今回、ただひとり宇佐美選手を選考されています。
全試合に出ていたのはちくわさんの選考理由で知りました。でも、確かに言われてみると離脱はしてなかったですね…
至宝だから求めるものも高くなる、でもチームのことを考えたら我を出し過ぎないほうにいくのも分かる。難しい時期なのかなと思います。
※柿谷選手との共有点※
ちょうど宇佐美選手と駒井選手を並べてみましたけれど、小学校時代は京都府の同じチームにいて、良きライバルだったそうですよね。
京都時代の駒井は切り返しの深いドリブルが武器で、なんでもこなせるようになっちゃった今のプレースタイルは驚きでもあります。
ボールの奪い方、散らし方、年々上手くなっている印象です。
記憶が確かなら、いつぞやのFC東京戦の途中からボランチで抜てきされて、そこからセントラル起用が増えた気がしますけれど、サイドの選手という印象がすっかりなくなりましたね…
今は組み立てできる、ボールを運べる、背後に走れる、ゴール前に飛び込める、プレスの強度を上げられると、出来ることが多いスーパーマンのような存在に。
クルピ監督だった事もあって西尾選手は開幕から使われていましたけれど、タフに戦える良い選手だなと。
ただ小菊監督に交代後、セレッソのCBはヨニッチ選手と鳥海選手に落ち着いているので西尾選手にとって正念場かもしれませんね。
京都サンガの分析を長らくされている方です。数々の海外記事の翻訳もされていたりします。
━ 2021年、京都は見事J1昇格を果たしました。
2021年の京都は後方に2CBとアンカーの3人だけ残す攻撃的なやり方が特徴的だったが、そこからさらにバイスも上がっていく狂気っぷりに度肝を抜かれました(笑)
後ろに人おりませんやん(でも川﨑がなんとかします)
※バイス放出※
“ゼロヒャク”と言われている独特なドリブルを行う泉澤選手。古巣の大宮でも途中から起用法が定まらず、どうなってしまうのか気になっています。稀有なドリブラーはまだまだ観たい。
ベガルタ仙台の分析を長らくされている方で、2014年から記事を残されているので、2014年からの足跡を見る事ができます。
去年はGK部門においては最も前評判を覆して名を上げた村上選手。今季は失点に絡むミスなどがいくつかありサブに回るなど苦しんだので、来季は壁を打ち破る活躍に期待したいです。
福岡は外国籍選手を多数抱えるためにセランテスを放出した側面があったと思いますけど、裏を返すと村上選手への信頼を感じました。
J1に昇格するということは攻め込まれる想定で良いGKが絶対必要になります。そのなかでよく頑張ったと思います。
━ それと、ヒグチコータさんは宮城選手をただ一人選考されています。
2021年第32節の鹿島戦で、終了間際に決めた一撃はカシマスタジアムを凍りつかせ、完全に川崎と鹿島の立ち位置が入れ替わったのを感じさせました。
U-18の頃に試合で怒られていたのを観たことがあるので、成長したなぁと思ってます。
柏レイソルの分析をされている方です。昨年は柏レイソルに縁のある選手を中心に選考されていました。
古賀選手はよく左利きと間違われるくらい左足も自然に使いこなし、ビルドアップ貢献も高い。「有望な若手」から「欠かせない主軸」に格が上がったように感じます。
下の名前が『太陽』でレイソルの育成からここまで来たのって偶然にしては出来すぎた話ですよね。しかも、古賀がいないとビルドアップが不安定になるレベルで存在感が桁違いです。
永戸選手のクロス精度の高さは以前から評判でしたけれど、鹿島に入って当たりの強さが増した気がします。体のぶつけ合いで「こんなに強かったっけ?」って感じました。
横浜F・マリノスのSBに合うのか?と言われていたようですけれど、彼の技術であればハマると思っていたので驚きはないですね。仙台での経験が大きいのはあると思います。
横浜F・マリノスの分析をされている方です。ヒロさんの選考基準のひとつに出場時間の長さを挙げています。
前田選手は突出したスコアの数字はとともに、やはりそのすごさはスプリント能力を生かした守備にあると思いますね。
彼が1人いるだけでほかの選手の負担が軽減され、ボール奪取の成功率も高まり、攻撃の回数を増やせるといった、マリノスにとって良い循環を作り出すために欠かせない存在と言えます。
一気に出世しましたけれど、シーズン序盤はサブだったのだから何が起こるか本当にわからないです。
今や、同じクラブに在籍している旗手選手ですけれど、あれだけオールマイティーに活躍していた選手が海外に行ったら川崎が苦しむのは当たり前だよな、と思います。
クラブとしては三笘選手はもとより、旗手選手だけで2人分補わないといけないくらいの感覚だったのでは…
アビスパ福岡の分析をされている方です。
石原選手で印象深いのは2021年第33節、横浜FC戦じゃないでしょうか…
コントロールミスから松尾選手にボールを奪われゴールを決められてしまいましたが、あれでチームが負けていたら一生引きずったんじゃないかというほどの涙に見えました。
でも、流石にCBはやらなくなりましたね。運動量が活きるワイドの位置が彼には合っていると思います。
浮嶋監督時代に一度3バックの真ん中を経験してから、また主戦場をWBに戻して一皮むけた感があります。
スプリントと体をぶつけるところの強度が高く、舘選手ととともに小柄なコンビで右サイドに防波堤を作っていました。
サンペール選手は守備面のところを指摘されやすい印象ですけれど、それ以上にボール保持の面が別格ですよね。
1歩単位でポジション取りに意味を持たせる選手で、派手なパスをバンバン出すタイプではないけれど、彼がいると周りの選手がすごくやりやすそう。
時間とスペースを作る匠の技が光りますよねb。ちょっと持ち出したり、ちょっと立ち位置を変えるだけで味方の余裕ができる。日本で見られるのは貴重な選手だと思います。怪我からの復帰に期待しています。
今回から初参加です。好きなクラブとしてユベントス、サウサンプトン、名古屋グランパス、サガン鳥栖、徳島ヴォルティスを挙げています。
吉田選手なんですけれど、4バック時には対人最強SBとして圧倒的な地位を築いていましたけれど、3バックに移行するとポジションがなり出番が減ってしまいました。
個人のパフォーマンスというよりもチーム事情に泣かされてしまっていますよね。
今季については触れるまでもなく酷なシーズンになってしまいましたけれど、4バックの“元祖SB”と言って差し支えないプレー強度だと思います。
攻撃スキルが求められがちな昨今、「1対1は任せとけ」っていう選手は、価値も上がってきているように感じます。
ピトゥカ選手は真ん中であれだけボールを運べる選手はそれだけで嫌ですよね。しかも左足でパスを出せるので運ばせなくても怖いですし…
その分パランスを取らないといけない選手は大変だなと思いますが(笑)
まずフリーにさせたらバンバン決定的なパスが出てくる。ヴァイラー監督のやり方とはあまりマッチしませんでしたけれ、ベンチに座らせておく選手でないことは間違いないです。
客席に向かってペットボトルを蹴り飛ばした事件で出場停止を食らいましたけれど、ベンチに向かって謝っていたところを見ると、
気持ちが高ぶりやすいだけで悪いやつじゃないと思っています(笑)
ファジアーノ岡山の分析をされている方です。今年もまた全員対戦相手クラブから選考しています。
田口選手はすっかりJ2の選手になってしまいましたけれど、ボランチとして、プレーのひとつひとつがレベルの高い選手なので、もう一度J1でやらせてあげたいですね。
流通経済大学付属柏高校繋がりで大前選手にも触れますが、清水に長く在籍した選手としては気になります。
自分が中心にならないと活きない傾向があり、群馬に所属したというのはある意味で良かったのだと思います。京都を離れても上のレベルでまだ観たいです。
畑尾選手はもう群馬の顔というイメージになりましたよね。
特に2022年第39節大宮戦では古巣相手にゴールを決め、自分が守り抜き、完封勝利を収めるという「恩返し」が記憶に新しいです。
レノファ山口の分析をされている方です。J1リーグ、川崎フロンターレのサポーターでもあります。バスケットの観戦記も書かれています。
佐野選手は昨季の後半を見ると、まさにトータル的に能力が向上しているように見えました。今季はオーバートレーニング症候群で離脱していましたが、鹿島での飛躍に期待したいです。
今季、京都でポジションを掴んだ結果を見れば、井上選手の個人昇格は納得できます。中盤もこなしてチームのオプションを増やしたことも〇
川崎フロンターレのサポーターであり、浮嶋前湘南監督のもとでサッカーを学ばれた方でもあります。サッカー練習メニューのサイトを運営されています。
田中選手は今季は抜群の存在感。狭いエリアを個人技で抜けて行くスキルの高さ、「そこまで出てくる!?」と感じさせる出足の迷いのなさと、球際の強さ。
誰が最初に行ったのかは忘れてしまいましたけれど、「ガブガブいける」と評されているのはなんか分かる。
荒木隼人選手は2021年第34節のホーム鹿島戦でズタズタにやられて途中交代させられたんですよね…
ただ、その次の試合で1人少なくなった守備陣を引き締めて無失点に抑えた姿には心を打たれました。屈強な外国籍選手に負けないパワーが魅力的です。
菊池選手は見るからに男くさい選手ですよね。吠えるので相手からすると嫌な奴に見えますが、あれくらい感情を表に出す選手もいていいと思えます。
あとはビルドアップ能力を高めて代表を狙いましょう。
会社辞めVARオペレーターになる目標を叶えた方です。ジュビロ磐田のサポーターでもあります。
1年で昇格 → 降格になりましたが、磐田はやっぱり山田選手のチームなんですよね。全体に目が行き届くし、物静かだけれど存在感がある。そして上手い。
怪我の不安がないなら試合に出られるし、磐田も上がっていく。そういう感覚です。
今季はなかなかプレーできませんでしたけれど、戻ってきたときはサッカー面でもメンタル面でもピッチの雰囲気を変えられる選手だと実感しました。
彼が1年間プレーしている2022年の世界線を見たかったです。
鈴木雄斗選手は「磐田のチャンスに鈴木あり」といった感じですよね。今季は苦しいチームの中でも攻撃をけん引していた。
3バックの右をこなすこともありながら、ゴール前の選手も抜群で、戦術的な引き出しが多く、監督にとっては使いやすい選手だったと思う。
鹿島アントラーズの分析をされている方です。サッカーの原理を考える記事を多数発表されています。
鹿島の「CBこの陣容で大丈夫か?」を関川とともに埋めた1人が町田選手。犬飼選手が離脱しても崩れなかったのは彼の成長があったからこそです。長身左利きCBとして代表に上り詰めてほしい。
金子選手は大学時代に観たことがあり別格の存在だったので、札幌でも欠かせない選手になっているのは嬉しいですね。
左利きであれだけ仕掛けられる選手は、存在だけで脅威になりますから。
序盤から上下動を繰り返しているのに、90分を過ぎてからもフルスプリントが繰り出せる荻原選手は異常。
2022年第9節柏戦のゴールはチームでの形としては年間ベストゴールクラス。荻原選手のパフォーマンスもかなりすごかったですね。
もはや説明不要だと思いますが、「サッカーの面白い分析をこころがけます」の中の人であり、現場の指導者でもある分析と現場の両輪をこなしていらっしゃる方です。
著書、『アナリシス・アイ』は必読です!来年、ワールドカップ日本代表の軌跡をまとめた『森保JAPAN戦術レポート』を出版予定です。
らいかーるとさんの11人は、ボールは奪われないけど仕留められなさそうです(笑)
━ らいかーるとさんはただひとり、堀米選手を選んでいらっしゃいます。
間違いなくビルドアップで欠かせない選手になっているので、よく見てるなぁと思います。
唯一なんですね。それが意外かもしれない…
2019年の吉永監督がやってたときの試合を、せんだいしろーさんと一緒に観ていた時に、左のセット(堀米選手 X 本間選手)をそのまま寄越せって言ってました(笑)
でも昨季の新潟は完成度はTOPレベルでも、昇格はできませんでしたからね。そういう意味ではこの得票数でも納得はするかな。
━ やはり結果も伴ってこそという部分も…
新潟が昇格した年だったら僕は選んでますね(笑)
小泉選手はフリーになれる場所を見つけさせたら国内トップクラス。守備面でも彼が前に入るとプレスの質が変わる印象もある。
また、子犬っぽい見た目に反して、相手や審判にガンガン噛みついて行く感じがギャップです。
FC町田ゼルビアの分析をされている方です。
松岡選手は清水サポ目線で言えば「来てくれてありがとう」と「来てくれたのにごめんなさい」の2つがあります。
本来、鳥栖から直接海外を目指すことも可能だったわけで…
彼自身も動き過ぎたり、ボールを持ったときの課題はありますが、今季は徐々に克服されつつある印象です。
飯野選手は森下選手の穴を完璧に埋める活躍でした。今季も高いパフォーマンスで、神戸へ移った後も存在感がありましたけれど、ケガで離脱してしまったのは残念。
━ 飯野選手もそうですけれど、江坂選手や瀬川選手のように大学卒業後、ザスパクサツ群馬に所属というルートの選手がJ1まで辿り着くと目立った活躍をする印象です。
たぶん山岸選手もじゃないかな?
例年、大学生を積極的にとっている印象ですし、活躍した選手が引き抜かれてしまうように資金力的にも厳しいところがあると思うので、有望な新人が1年目から試合に絡める土壌があるんだと思います。
あとは彼らが大卒ルーキーくらいの頃って、今ほど大学生が日の目を浴びていなかったんじゃないかなと。
想像になりますけれど、力のある選手でもJ1の網に引っかからず、そこをスカウト力の高さで発掘してきたのかな、とか。
群馬というクラブの宿命として、資金面と練習環境の整備もやっと手がついたくらいで遅れていて、補強も他のクラブが獲らなかった大卒選手を獲る状況だと思います。
そういう意味ではハングリー精神のある選手たちが多いかもしれません。札幌に行った岡村選手もそうですよね。群馬なら試合に使ってもらえるというのが伸び率を高めるのかなと。
━ mokichiさんも先ほど、成岡選手評で「良い選手は試合に出てナンボ」と仰っていましたけれど、リーグ全体としての受け皿の広さは重要というわけですね。
横浜F・マリノスのプレビュー記事を毎試合書かれています。ロッドさんもほぼ半数にあたる5名を単独選考されています。
真瀬選手、高嶺選手、福田選手、仲間選手など、全体だとあまり選ばれてないけど、ぼくも11人以上選べるなら入れたかったなという選手が選考に入っていて好みです。
高嶺選手はルーキーイヤーからずっと気になっていた選手。ワンステップでの展開力、ターン、前向きに出たときの当たりの強さなど、希少価値の高い能力を兼ね備えていますよね。
仲間選手は1人だけでピッチの空気を変えられる選手のトップクラス。柏でも鹿島でも、彼が入ると不思議と味方のエネルギーが高まり、急に活性化し始めるのがすごい。
思い切りのいいシュートも魅力的。上門選手とともにJ2時代からゴラッソマシーンのイメージ。
元祖“がんばり屋さん”といえる存在。仲間選手が走るとチームが躍動して見えるほど。昨季の柏は難しいシーズンでしたけれど仲間選手の運動量で持っている部分も多分にありましたよね。
だからこそ本人の悲願だった柏でのプレーを終えて鹿島に行ったのは感じるところがありました…
それと福田選手。とにかく怪我が多過ぎて運のない印象ですが、コンディションさえ整えば、どの監督も18人に選ぶのではと思います。スピードと迫力が違う。
ここ数年で一気に伸びてきた選手の1人ですよね。やり方によってはSBも任せられるので、18人の中にいると安心感がある。
今季は神戸戦で負傷し、復帰後3試合目の神戸戦でPK献上と、神戸戦に泣いた1年でした。
細谷選手が今季のベストヤングプレーヤー賞に選ばれたのを見ると、ロッドさんは先見の明があると思います。開幕当初に、あれだけ体が強くて収まってシュートも決め切るとは驚きました。
インパクトは絶大だったと思います。パリ五輪はエースでなければならない選手だと思います。
セレッソ大阪の分析を長らくされていた方です。2020年は1クラブ1人縛りで選考されていました。
ジンヒョン選手なしでセレッソの躍進は語れないですよね。ビルドアップ時の配球センスが抜群で今季、ルヴァンカップ準決勝第2戦の無双っぷりが目に焼き付いていますね。
片手で数えられるほどしかないですけれど、彼がいなかった試合はビルドアップの質がかなり変わる印象があります。
エドゥアルド選手は鳥栖のチームMVP級の活躍。
守備ではGK前の最後の砦として立ちはだかり、攻撃では長短のパスでビルドアップの起点にもなっていました。
強烈な直接FKを2本決めたのも印象的です。
鳥栖は今季、大黒柱の彼を抜かれて厳しいかと思っていましたけれど、形を変えながら上手く運用して乗り切ったのは流石でしたね。
もともと最初に来日した時は『ドゥドゥ』の登録名で鳥取にいたんですよね…日本でこれだけ移籍を繰り返してトップオブトップにのし上がったのは珍しい。
適応能力が高いんだと思います。
2021年第28節、清水は彼にありえないFKをぶち込まれました…
小池選手はサッカーIQの高さはもちろんですが、今季はゴール前で決定的な仕事に絡む回数がより増えた気がします。
また、チーム事情によりボランチに入ったりと、何をさせてもできてしまうのはすごい…
鹿島アントラーズの分析をされている方です。プレミアリーグ、チェルシーのサポーターでもあります。
━ 驚く事に鹿島勢の選考者全員、GKにはストイシッチ選手を挙げています。
実際、鹿島サポーターの記憶にだけはかなり強く残っているはずですよね。スウォビィク選手がいるとはいえ、この選手が試合に出られないのか、と思った記憶があります。
話題になった追加タイム問題がなければ勝利の立役者でした…
ちょうど昨季の鹿島-仙台を観ていたので、突然出てきたストイシッチが最後の失点までよく守っていたのは印象深いです。
外国籍GKを2人抱えるだけでも珍しいわけですが、あの1試合でいる価値を示しました。
ヴァンフォーレ甲府の分析をされている方です。
今季は浦和に行ったのでそんなバリバリ活躍というわけにもいかないのは仕方ないですが、C3さんが選考理由に挙げているシュートが美しい軌道を描いて突き刺さるんですよね。
持ち込んだ流れの一連の動作に無駄がない。あれは観たくなります。
水戸時代は横にドリブルしながら何かを起こせる選手で、パワーシュートも打てるし、それを布石にラストパスも出せる。
内寄りでのプレーもこなしていた印象。浦和でどれだけやれるか楽しみでしたけれど、今季は競争の激しさもあって不完全燃焼でしたよね。
同様に馬渡選手も今季は浦和というビッグクラブに来たので出番少なかったですが、偽SB全盛時代になってむしろニーズは高まっているはずの選手。しかもFKがあるのも魅力。そしてイケメン。
ベガルタ仙台の分析をされている方です。面白い試合はカテゴリに捉われずに観るている方なので、幅広い見識をお持ちです。選考理由が毎年選手愛に溢れる方です。
吉野選手は統率ができて、ボールを奪えて、蹴り分けられる選手なのですが、どうも安定した出場を続けるシーズンが少ないですね。なんかもったいない選手に見えます。
石原選手はニュータイプのSBとして良い働きを見せていました。
彼は清水ユース出身の選手でトップチーム入りが叶わず岡山へ行ったので、その流れで気にしてはいますが、仙台ですっかりSBが板についたという評価が多いのは嬉しいですね。
もっと注視していこうと思うと、出番が減って移籍するんだなぁ…
松本山雅FCの分析をされている方です。おぐちさんと共に試合後、松本山雅を語るスペースを積極的に開催されています。
植中選手はすごかった。haya yamagaさんの選考理由で述べられている通り駆け引きが巧みで、センスなのか、ボールへの合わせ方というか、
「どのフィニッシュパターンを選ぶと上手くゴールに結び付くか」の思考と実行までのスピードが段違いに早かったイメージ。
長谷川元希選手はビッグクラブへ飛躍できそうなスケールの大きさを感じます。もっと自信を持って自分を見せつけてもいいように思いますがどうでしょうか。
ドリブルのキレもあり、ボールを受けるためのポジショニングも賢い。
伊藤彰監督とは大宮時代からの信頼関係がありましたね。
見木選手は昨季、シャドーの位置で14点ですからすごい数字でした。今季の7点も悪いとは言えない。
出身校である関東学院大学のGMに言わせれば、ハーフウェーラインからのドリブルは見慣れてしまって、Jの舞台で見ても驚かないようです。
清水エスパルスの分析をされている方です。清水分析同好会の主催者でもあります。
━ hirotaさんは2年連続、瀬古選手を選考しています。
横浜FCでシーズン途中にキャプテンに指名されて残留争い。大変な役目だったと思いますが、立派に果たしていた印象で人間性に魅力を感じます。
それに質の高いFKを蹴れるとわかったのも昨季のトピックです。
mokichiさんと被りますが大卒とはいえ、2年目でキャプテンを託されるのは人間ができている証。早川監督とともにできることを精いっぱいやり切ったと思う。
降格が決まった直後に「降格が決まって言うのもおかしいと思いますが、よく立て直したと思います。
最初のままだったらもっと早く降格が決まっていたと思う」といったニュアンスのコメントがとても印象的でした。
ヴィッセル神戸は、ここ数年チームとして波が激しいシーズンが続いていますけれど、良い時も悪い時も酒井高徳選手のパフォーマンスは常に平均点を上回っているイメージです。
「負けたけど酒井高徳選手は頑張っていた」と思ったことは何度もありましたね。
ロティーナ監督時代に、チームの多くの選手が重心を下げることに意識が向きがちになる中、戦術のベースは守りつつもインターセプトの狙いは持ち続ける彼のプレーは流石だなあと思いました。
モンテディオ山形の分析をされている方です。記事のサムネイルを毎回食べ物にされているところもポイントです。
長谷川竜也選手は2020年の前半戦、川崎の左WGは彼のものでした。怪我で途中離脱してしまったのが残念でした…
その分、今季は横浜FCで活躍していますよね。長谷川竜也選手のカットインからのインスイングクロスに小川選手が頭で合わせる形は何度も見ました。
川村選手は今季広島に復帰して終盤戦は完全にラッキーボーイでしたけれど、それは愛媛で中心選手として積んだ経験が活きているからだと思います。
コンスタントに試合に出ることの重要性を改めて感じました。
熊本があと少しで2年連続昇格できたかもしれないところまで行ったのは、”河原創”という頭脳があったからです。
大木監督のサッカーは独特ですが、司令塔のごとくハンドリングしたのはすごいと思います。
勝ち切れない時には試合後に涙したり、とても熱い選手です。
mokichiさんの登場です。
mokichiさんの選考はJ1J2が混在しているのが1つの色として出ていると思いますし、野球で例えるのもあれですが、良い2番、3番、6番バッターが揃っているようなイメージです(笑)
━ 酒井宣福選手はmokichiさんもがちゃさんも選考されていますよね。
昔から器用貧乏のイメージで、FWと言いながらSHやったり、SHと言いながらSBやったり、不思議な選手でしたが、センターFWで活かしたのは鳥栖の慧眼です。
逆に他のチームは何をやっていたんだと思わなくもない。
誰がFWで出て活躍すると予想したか、って話ですよね。今季は名古屋の編成事情で貴重なFWとして序盤は頑張っていましたけれど、離脱後はなかなか良さが出せず。
ポテンシャルを考えたら2得点は寂しいです。
京都サンガの分析をされている方です。J1昇格後を見据えてかJ1のカテゴリーからも選考されています。
川﨑選手はJ2でも圧倒的なカバーエリアの広さを見せていたんですけれど、今季、初のJ1でもその守備力は通じていた印象です。
試合を重ねるごとに攻撃面でのチャレンジも見られるようになり、さらに上のステップに進む1年になった気がしますね。
ウタカ選手は久しぶりのJ1ながら得点力は衰えておらず。「なんでそこで切り返せるの?」と思うようなゴール前での冷静さで、相手DFを手玉に取っていました。
正直、「曺貴裁監督のサッカーにウタカなんて合うわけないだろ…」と思っていたことを白状します。合いました、というか合わせる力がお互いにありました。ごめんなさい(笑)
プレミアリーグではアーセナル、Jリーグでは名古屋グランパスのサポーターをされている方です。
中谷選手は元々能力は高かったが、昨季は守備面でさらにもう一段上に上がった印象で、鉄壁度合いが増した。
ここ2年くらいでビルドアップのところでも変化を加えようとするプレーが見られるのも良いと思うポイントの1つ。
ランゲラック選手は、来日してもう5年も経ったんですね。強いチームには安定してゴールを任せられるGKが絶対的に存在します。
いまGKには足元の技術も求められるわけですが、あくまでもシュートを止められないと意味がない。
ランゲラックはGKの中のGKという印象です。
Soccer D.B.を管理されている方です。来年ブンデスリーガ、バイエルン・ミュンヘンに入団の決まった福井くんをいち早くマイベストイレブンで選考されていました。
━ Soccer D.B.管理人は昨年の時点で、今年話題の鳥栖U-18福井選手を選考されていました。
育成年代をよくご覧になっているのが分かりますよね。4年後のW杯に何人か入ってきそうなのも含めて面白い選考ではないかと思います。
見てる幅が広すぎて、2021年にどういうプレーをしていたか、わからない選手が数人いますね(笑)
松木選手は高校年代のスターであることは誰の目で見ても明らかだったと思いますけれど、まさか1年目からここまでやるとは、って感じです。
近年、青森山田高校のOB勢が割と苦しんでいるのを見ると、松木が異次元なのだと考えるべきなのかなと…
他でいうと、荒木駿太選手はインカレで見て惹かれた選手ですね。屈強な2トップの少し後ろでウロウロしながらセカンドボールをまあ回収する。
そしてアタッキングサードでは広く動いてチャンスメイクからフィニッシュワークまでこなし、守備でもピッチ横幅一杯まで追い掛けていくタフさが素晴らしかったです。
同じく荒木駿太選手は昨年のインカレで見ていた選手ですね。
前線のターゲットマンの後ろから入っていく動きが特徴で、鳥栖でもうちょっと活躍するかなと思っていましたが、役割が合わなかったかもしれません。
ただ、少なくとも昨年度の時点では目を引く大卒選手の1人でした。新天地の町田で覚醒に期待です。
清水エスパルスの分析をされている方です。戦術に限らずクラブ組織全体の記事も書かれていたりされます。
━ ユンカー選手とサンタナ選手、ユンカー選手とシュヴィルツォク選手のコンビを選ぶ方を多く見かけました。
サンタナ選手は昨季から攻撃でできることが多い選手でしたけれど、今季はゼリカルド監督の下でさらにそのすごさが際立っていましたね。
彼にあてておけばかなり高い確率でキープしてくれ、彼の収めから攻撃が流れていくイメージ。
今季第32節の川崎戦ではチャンスになりそうなシーンで主審にボールが当たって止められてしまったが、笑顔でコミュニケーションを取るなど、ナイスガイでもあるのがポイント高めです。
ユンカー選手は来日早々のプレーで「あ、これは反則級助っ人だ」とすぐに確信するレベルでした。
スピードはもちろんですけれど、ゴール前での冷静さが特に異常だと感じていて、1対1の局面に持ち込んだら駆け引きでほぼ勝てるのはすごい。
国内ではこのレベルの選手は思いつかないかもしれない。
サロモンソン選手は流石は元スウェーデン代表。広島では活躍しきれませんでしたが、本物の右SBでしたね。キックの質はワールドクラス。もっと日本で観たかったです。
FC町田ゼルビアの分析をされている方です。ほぼJ1カテゴリーから選考されています。
常本選手はSBが好きな人にとってはたまらない選手の1人ですよね。守備で計算が立つ選手であり、攻撃参加でも少しずつ違いを作れるようになってきている気がします。
なぜか今季からマテウス・カストロに登録名が変わり、ポジションもFWに変わっていたマテウス選手。
あれだけ体が強いとなかなかボールロストしないですし、それでいてとんでもないところからシュートを打ち込んでくる。
相手はお手上げだと思います。
ヴァンフォーレ甲府の分析をされている方です。ヴァンフォーレ甲府のアカデミー情報や山梨県の高校サッカー観戦記なども書かれています。
今回、選手選考について一般公募していました。
奥山選手はキャリアが長くなってきました。現役時代にSBの名手だった相馬直樹元監督との出会いは大きかったんじゃないかと思います。
これほど堅実で計算が立つ選手はそんなにいません。蓋をしたかったら奥山選手。
それと、多くの若手選手を期限付き移籍で獲得していた相模原が、最後まで残留に向けて粘れたのは、伸び伸びやらせるべく川上選手がバランスを取っていたことが大きかったと思います。
舞行龍選手はスポットでしか見てないのであれですが、タッチ数を少なくして味方に時間を与えるなど、ビルドアップでの地味なところの工夫が見えると感じた記憶があります。
屈強なイメージとまた違った面の発見でしたね。
あと、大津選手がいると攻撃が前に前に引っ張られますよね。シュート意識も高くて、一人のプレーで全体の士気も上がる。
今季第10節の名古屋戦は圧巻でした。突発性難聴を公表して驚きましたが、無事に復帰できてよかったです。
栃木SCの分析をされている方です。2020年は当時ザスパクサツ群馬の飯野選手をただひとり選考されていました。
柳選手は栃木で名を上げて、今季は岡山で昇格争いに貢献し、着実にステップアップ中。苦労人が一気にキャリアを駆け上がっているのは熱い。
藤本淳吾選手と言ったら、相模原をJ2初勝利に導いた2021年第3節大宮戦の後半ATのテクニカルなゴール、そしてその流れで育成組織の子たちを呼び寄せて一緒に喜んだあの場面でしょう。
子供たちには一生の思い出になったと思います。エモい。
浦和レッズの分析をされている方です。生み出したキャッチフレーズ「急進的柴戸派」はYouTube界隈にも取り上げられていました。
総合力で言えばショルツ選手はJナンバーワンCBだと思います。彼が1対1で抜かれたシーンを見た記憶がないです。
柴戸選手はもともとボックストゥボックスで、豊富な運動量と球際の強さが売りだったと思いますけれそど、昨季からボール保持の部分でも成長を見せていたことが印象的で、
2021年第33節柏戦は、平野選手と柴戸選手がどちらも攻撃の起点になったことで、柏がなすすべなくなっていたのをよく覚えています。
山形がハイラインで守れるのは野田選手と共に、この山﨑選手の存在が大きいですよね。愛媛で当時の監督だった川井さんが使い続けたのも納得のプレースタイルです。そして来季はその川井さんが監督をしている鳥栖へ行きます。
━ お二方とも、長時間お疲れ様でした。昨年に引き続きやってみてどんな感想をお持ちでしょうか。
「マイベストイレブンを選んでください」と言うと、J1もJ2もJ3も、育成年代も海外も、幅広く出てくるもんだなというのが感想です(笑)
その年の象徴的な選手が多いのは当然として、それぞれのサポーター目線で対戦時に活躍した選手が挙がりやすいのは面白いポイントかもしれないですね。
━ やはり、お二方の応援されているクラブの選手が選出されていると嬉しかったりされますか。
目につきやすいと思います。「あ、選ばれてる」みたいな。自分で自分の推しチームから選ぶのは余程じゃないと難しいんですよね。
だからどのように評価されているのかは気になるものです。
━ 贔屓目と捉えられてしまうからでしょうか?
僕の場合は、自分がそういう目で見ていないか?という疑いから入るという性格上の問題が大きいです(笑)
━ なるほど…
一般的にそこまで目立たないような選手が挙がると結構嬉しいですかね。内容もちゃんと見られてるなーと感じるとなおさら。
あとは、個人的にJ1リーグのファンみたいになりつつあるので、FC東京以外でも陰の功労者的な人にスポットが当たったときは嬉しいですね。
━ お二方とも選手についての知識がすごく豊富で、気付くとあっという間に時間が過ぎていました。昨年に引き続き、お集りいただきありがとうございました。
ありがとうございました!
長時間にわたりお届けしてまいりましたマイベストイレブン総選挙2021 座談会。みなさま如何でしたでしょうか。
多くの試合を観てきたからこその視点はとても興味深く、とても楽しいものでした。
■がちゃさん、mokichiさんお二人がJリーグについてお喋りするキャスはこちら
がちゃ リーグ雑談部屋
mokichi リーグ雑談部屋
そしてこの度、マイベストイレブン総選挙2022 の開催も決まりました。
マイベストイレブン総選挙 2022
2023年1月2日(月)21:00~
既に投票いただいている方も相当数いらっしゃり、開票を待つ状況となっています。
開票は特設サイトで行いますので是非!お楽しみに!