選考理由(2021)



富士石 陽太 P


GK

キム・スンギュ(柏)

シュートストップに尽きますね。今季81得点の川崎を相手に2試合で31本のシュートを浴びて僅か1失点。
シュートを打たせないのもGKの仕事とはいえ、それを考慮しても凄まじい活躍でした。


DF

菊池 流帆(神戸)

川崎が今季初めて勝ち点を落としたゲームのヒーロー。
後半ATに沈めたゴールも見事でしたが、それ以上にピッチ状態に助けられたとはいえ三笘を1対1で完封した守備は素晴らしかったですね。


荒木 隼人(広島)

J1で唯一川崎に負けなかった広島から2人を選出。両試合ダミアンが先発出場していましたが厳しいマークで特にエリア内での守備が光り、川崎にとって非常に邪魔な選手でした。


佐々木 翔(広島)

今季川崎の右ユニットを相手に1試合通して明確な優位を渡さなかった数少ない1人です。
LSBとして出場した代表戦ではややヘイトを集めましたが、3CBの左としてはかなりハイレベルな選手だと思います。


MF

飯野 七聖(鳥栖)

消化試合とはいえ川崎に完勝した35節で正確なクロスを何本も供給したインパクトが非常に強いですね。自身が得点するパターンを選択肢に加えられれば更に怖い選手になると思います。


平野 佑一(浦和)

後方からのパスで前を向き的確にボールを捌くという、川崎のIHと同じタスクを非常に的確に遂行していて、脇坂や旗手との対面は非常に見応えのある内容でした。
今後も脇坂や橘田との対決が楽しみです。


田中 聡(湘南)

年齢を語る必要もない程に、小手先の対策ではなく真っ向勝負で川崎の中盤と戦った2試合は非常に見事でした。ホーム・アウェイ共に彼が不在なら全く違うゲームになっていたでしょう。


畑 大雅(湘南)

攻守に走力が光るいかにも湘南らしいWBですね。今季は左右のWBをこなしながらプレイの幅も広がってきており、今後が更に楽しみです。来季は数字の面で明確な成長を見たいですね。


FW

ジョルディ・クルークス(福岡)

「あのゴール」の一言で十分ではないかと思います。
多彩な武器を持つ選手ではありませんが、絶対的な形を持っている選手が1人いるだけで勝ち点を失うこともあると改めて思い知らされました。


江坂 任(浦和)

ユンカーの離脱に伴い本来の中盤ではなく0トップでの起用が増えましたが、どこで出場しても受けて欲しくない場所で受け、出して欲しくない場所に出せる技術と判断力。
更にシュートセンスもスタミナもある。本当に相手にしたくない選手です。


前田 大然(横浜FM)

抜群のスピードと出鱈目なスタミナは言わずもがなですが、特別なシュート力を持つわけでもないのに得点を量産できるゴール前への飛び込みの上手さが際立ちました。
逆に言えば得点パターンにはまだ伸びしろがあり、今後どんな成長曲線を描くのか非常に楽しみです。


クラブ

アビスパ福岡

優勝決定前に川崎が唯一負けた相手ですね。
昨季得点源だった遠野が抜けたにも関わらずJ1昇格直後に8位と躍進しており、個人に依存しないチームの土台がかなりしっかり作れていると感じます。来季も楽しみなチームです。


[ 前の選考者 | 前年 | 一覧に戻る | 翌年 | 次の選考者 ]