メルテザッカーとヌーノ・ゴメスの読み
「さて」
「ヌーノ・ゴメスのシュートに関してやな」
「この得点はクリスティアーノ・ロナウドが左からボールを持ち込み、そのシュートをキーパが弾いて中央に跳ね返ったことから始まった」
「こぼれ球をメルテザッカーが追いかける」
「ヌーノ・ゴメスがダイレクトでシュート」
「この時、メルテザッカーはなぜか気をつけをしている」
「これはいかなる理由によるものかと言うと、下のようになる」
「横から来たボールを逆サイドネットにシュートするというのは、シュートを決める基本的な技術の一つである」
「そこでディフェンスは黄色い線のように足を出していきたいのだが、慌てて出すとその下を通して決められる」
「これまた基本的な手筋の一つやな」
「メルテザッカーはそれを嫌って足を揃えた」
「ところがヌーノ・ゴメスは、その軸足の内側を抜かず外側を通した」
「裏側から見た図はこちら」
「一番右にちらりと顔が見えるのがキーパーやな」
「一瞬の読み合いに勝つところが素晴らしい」
「この状態でニア側にシュートを打つと戻ってくるキーパーが気になるところやけど、目の前のディフェンスの足のすぐ外を通せば、キーパーに対して一番遠い位置に打つことができる」
「良いシュートであったと」
「ちなみに股と軸足については、こちらにもありますので」
「ご一読いただければと」
「これでスコアは1-2」
「ポルトガル追い上げムード」
「ではあったが」
「60分にまたもセットプレーから失点する」
「チェコ戦でポルトガルの弱点としてセットプレーに弱いこと、テクニックに溺れること、ペペの裏がハイボールに弱いこと、以上の3点があったわけだが見事に1番目でやられてしまった」
「次はその辺りを見てみようかと」
「こちらにてどうぞ」
ヌーノゴメスはセオリー通り逆サイドを狙ったけど戻りながらのシュートだったため逆サイドに持って行けずに結果的にニアになったように見えたのですが如何でしょうか?
戻る動きをしながらかつ逆サイドに捻って強いシュート持っていくのは相当難しいと思います。
ドログバとか異次元の身体を持った奴でないと捻りきれないかと。
2008/06/22 14:01 - おデコ
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、技術的に難しい状況であったと思います。
にも関わらず、可能であったとする理由の一つにメルテザッカーの動きがあります。
下記URLに詳細を記しましたので、ご覧下さい。
http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/351/
2008/06/24 22:22 - studio fullerene C60
無題
丁寧な回答ありがとうございます。
ブログの記事として回答して頂けるとは恐縮です。
疑問点が少しズレてしまっている気がします。ドログバとか余計な事を書かない方が伝わったかもしれませんね。すいません。
可能性の話で言えば可能でったと思いますし、実際にヌーノゴメスはファーを狙えると思い狙ったと思います。
相当難しいというだけで選択肢には入って来ると思います。
ですが技術的にとても難しくイメージしたコースへは蹴れなかった。
(焦点はここですよね。捻りが足りなくてニア寄りのコースになったミスキックかニアを意図的に狙ったか。)
あの瞬間DFとしては例え技術的に難しいどれだけ可能性の低いプレーであってもファーを狙う動きを見せてるのにファーを捨ててニアに掛けるなんてことはあり得ないですよね。
なのでメルテザッカーの動きでヌーノゴメスが意図的に狙ったかどうかを判断は出来ないと思います。
何が言いたいかと言いますと、狙い通りのコースへ蹴れたわけではなかったので読みとかそういうものではなかったのではないかと。
2008/06/25 00:40 - おデコ
なるほど、打つことが可能であったかなかったかではなく、
ファーを狙ったのに捻り切れず、結果的にうまくいった、ということですね。
確かに、そうではないと断言することはできません。
その点に関しては、本人のインタービューで聞いていただきたいところです。
またなにかありましたらよろしくお願いします。
2008/06/25 07:41 - studio fullerene C60
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