止まる動作と止まらない動作の比較1
引き続き縦の動きで、ボールをコントロールする例を見る。
このコントロールにおける特徴を見るために、膝から下の動きを追いかける。
そのために以下の映像を用いる。
それぞれの映像を重ね合わせるためには基準が必要となる。
このためにセンターサークルを用いる。
プレー自体は最初に見たものと同じである。
膝から下の動きは以下のようになる。
重ね合わせると以下のようになる。
線を拡大する。
黄色が前段階、赤が接触直前、濃い青が接触直後、水色が接地に向けた動きである。
接触に向けて膝を立て垂直に近い状態でボールと接触し、接触した勢いで足が後退、そのまま足を引いて接地に向かっている。
同時に一度上げた膝が下がる様子も見える。
これは縦の動きでボールに触れたことを意味する。
また全体としてボールと同じ方向に動いている。
黄色と赤の部分の変化は体全体を旋回させることにともなう移動であり、引いてボールを止めるためではない。
この動きは地面に近いボールで見た重心の移動による相対速度の減少と同じ意味を持つ。
赤から濃い青への変化は、これにボールとの衝突で弾かれる効果が加わっている。
以上の動きでボールは完全にコントロールされる。
ボールは次の操作が可能な位置にあり、体勢は全く乱れていない。
これにより次の動作への切れ目ない移行が可能になる。
これがコントロールであり、ボールは止まるが姿勢を乱すようなものは技術と呼ぶに値しない。
次にこれと比較するため横の動きによるコントロールを見る。
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。