やや浮いて横から来るボールの止め方3
前回は、やや浮いて横からくるボールを逆回転を使ってコントロールする例を見た。
ここでは、それと異なる動作を見る。
(画像出展:www.youtube.com/watch?v=6imcMdSr19s ※リンク切れ A good goal is… from a good trap (football goals compilation) part 1 - christinayan)
プレーの全体像は以下のようである。
左サイドから中央にボールが入り、それをシュートする。
拡大図は以下のようである。
足との接触後、ボールの模様がはっきりと見える。
このことは、ボールにほとんど回転がかかっていないことを示している。
つまり前回に見た逆回転はほとんど用いられていない。
このコントロールの主要な動作は、上から下にボールを叩くことである。
この縦の動作に横方向の受動的な接触を加えることで、コントロールがなされている。
前に見た例ほど明快ではないが、足先が外へ旋回する動きが見られる。
このように上から下に叩くと、ボールは地面に跳ねたあと浮く。
一般にコントロール後、ボールが浮くことは良くないとされる。
しかし下の二つは明快に区別して考える必要がある。
最初のものは横から来たボールが直接浮くものであり、意図した場合以外はほぼ例外なく悪いトラップになる。
二番目のものは一度地面に当てて浮かせるものである。
この場合、ボールと地面との衝突による緩衝が存在するため大きく浮きにくい。
これはボールを下に抑える力加減にブレが生じたとしても、地面との緩衝が保険の役割を果たすことを意味する。
例えば1跳ねるところが0.6しか跳ねず、2跳ねるところが1.2しか跳ねないならば、力加減を間違えたとしてもボールが操作可能な範囲に留まる可能性は高い。
浮くということに関して、この二つを混同してはならない。
また、これまでコントロールの要諦はボールとの接触後に姿勢を乱さぬことであることを見た。
着地にかけて姿勢に乱れがなく、スムーズに次の動作へと移行している。
これは縦の動きを用いると、体勢を崩しにくいことの実例になっている。
「コントロール 浮かせまいとする場合、引くこと」で見たように、横の動きを用いると体勢を崩しやすい。
次回は、縦の動きと横の動きによるコントロールの差異を見る。
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。