無回転と弓型インステップキック
以前にも見たように弓型のインステップでは、蹴り足が軸足を巻くように旋回する。
(参考:弓型と楔型インステップキック、それぞれの特徴と比較)
このため、楔型と比較して回転がかかりやすくなる。
しかしながら後に見るように、弓型でも無回転で蹴ることができる。
その場合のメカニズムには二種類あると考えられる。
一つは全体として旋回しながらも、インパクトからボールが離れるまで直線、もしくはそれに近い軌道を保つ方法である。
もう一つは斜めに足を入れ、それを相殺する形で抜くことである。
入りの部分で正方向の回転がかかり、抜く部分で逆に回転がかかる。
この二つが打ち消しあえば無回転で飛ぶことになる。
以下は弓型で回転させずに蹴る実例である。
バラガン
フィールドポジション
拡大
ボールの回転
クリスティアーノ・ロナウド
これは以前に見たキックと同じである。
ボールの回転
以上のように、弓型でも無回転ボールを蹴ることができる。
次回はインステップを指導する上での注意点や、その他の動きによるインステップを見る。