ボビー・ロブソン
「前回からの続きで、ボビー・ロブソンの試合中のアクションについてやな」
「例えば下のようなプレーがある」
「左サイドからセルジがクロス」
「中央にフィーゴ、その外からジオバンニが走り込む」
「ボールはディフェンスの鼻先を抜け」
「ジオバンニがシュート」
「残念ながら外れてしまう」
「その時のサー・ボビー・ロブソンの反応は以下の通り」
「実に熱い」
「これを翻訳すると以下のようになる」
「いいか」
「シュートの時に足をこう」
「横に開きながらボールに触るからいかんのだ」
「それだとインパクトした後」
「絶対に右にそれる」
「それじゃあ外れるに決まってるだろ」
「とまあ」
「このようなことをおっしゃていると想像される」
「次もシュート場面でのリアクション」
「じっと戦況を見つめるモウリーニョ」
「その後ろから白髪のお方が現れる」
「これまた熱い」
「翻訳すると以下のようになる」
「いいかお前ら」
「ボールがこう来たらだな」
「こうやって軸足側に蹴るようにしてだな」
「そっから足を返して」
「スパーンと打つ」
「これで終わりだろ?」
「まったく」
「最近の連中はわかっちゃいねえ」
「とまあ」
「このようなことをおっしゃていると想像される」
「しかし上手いな」
「何が」
「サー・ボビーのシュートモーションは実に綺麗ではないかね」
「そう言えばそうやな」
「これはこれまでの技術話との関連で言えばインサイドの裏表の蹴り分けに相当している」
「そのシュートへの応用やな」
「この足をひねった後のバランスなんか普通なかなかできんで」
「上の二つの例から見るに、シュートを決めるということに強いこだわりがある人なんやろな」
「現役時代絶対フォワードやな」
「バルセロナの監督時代も守備そっちのけで点を取りまくりに行ってたしな」
「実際にシーズン102得点」
「当時としては驚異的な数字で、みんなびっくりしたのは記憶に新しい」
「そうではあるが、モウリーニョはロブソンを尊敬しながらサッカーの見方という点では本当に一切それを受け継がなかった」
「次はその点を見てみようかと」
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。