メルテザッカーとヌーノ・ゴメスの読み
「ヌーノ・ゴメスのシュートに関してやな」
「この得点はクリスティアーノ・ロナウドが左からボールを持ち込み、そのシュートをキーパが弾いて中央に跳ね返ったことから始まった」
「こぼれ球をメルテザッカーが追いかける」
「ヌーノ・ゴメスがダイレクトでシュート」
「この時、メルテザッカーはなぜか気をつけをしている」
「これはいかなる理由によるものかと言うと、下のようになる」
「横から来たボールを逆サイドネットにシュートするというのは、シュートを決める基本的な技術の一つである」
「そこでディフェンスは黄色い線のように足を出していきたいのだが、慌てて出すとその下を通して決められる」
「これまた基本的な手筋の一つやな」
「メルテザッカーはそれを嫌って足を揃えた」
「ところがヌーノ・ゴメスは、その軸足の内側を抜かず外側を通した」
「裏側から見た図はこちら」
「一番右にちらりと顔が見えるのがキーパーやな」
「一瞬の読み合いに勝つところが素晴らしい」
「この状態でニア側にシュートを打つと戻ってくるキーパーが気になるところやけど、目の前のディフェンスの足のすぐ外を通せば、キーパーに対して一番遠い位置に打つことができる」
「良いシュートであったと」
「ちなみに股と軸足については、こちらにもありますので」
「ご一読いただければと」
「これでスコアは1-2」
「ポルトガル追い上げムード」
「ではあったが」
「60分にまたもセットプレーから失点する」
「チェコ戦でポルトガルの弱点としてセットプレーに弱いこと、テクニックに溺れること、ペペの裏がハイボールに弱いこと、以上の3点があったわけだが見事に1番目でやられてしまった」
「次はその辺りを見てみようかと」
「こちらにてどうぞ」