浮くことと前後の予想


前回は幾人かの選手のアウトで切り返す前に浮く例を見た。
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すべて切り返す前に軽く浮いて、ニュートラルに近い状態を経由していた。

ここではそれを経由する意味を見る。
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この状態を経由する一つの意味は、前後のプレーの相関を切ることであると考えられる。

具体的にはこの図から、それまでどのようなプレーが行われたかを言い当てることは困難であるということである。
まずそこに到るために右足で踏み切ったのか、左足で踏み切ったのか、それとも両足で踏み切ったのか、それを特定することは難しい。

加えて前の段階で真っ直ぐに向かって来たのか、右にターンしてきたのか、左にターンしてきたのか、それを言い当てることもほぼ不可能である。

実際のプレーは以下のようであった。
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浮く以前には右方向にターンし、左足で踏み切っている。
しかしその情報は、浮いてニュートラルな体勢をとることによりほとんど失われる。

これは浮きニュートラルにより、前後のつながりが切断されることを意味している。

守備者は攻撃者の次のプレーを予想しながらディフェンスしている。
予想とは前の動きから次の動きを読むことであり、前後の相関が切れるとそれは不可能になる。

一般的に予想できないプレーをする選手を上手といい、ニュートラルな状態で浮くことはそれに通じると考えられる。

次も浮くことと予想の関係を見る。


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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