下手とは何か スラローム
前回、スラロームという行動を定義した。
ボールを持ち相手に体の横を見せながら、守備者と守備者の間、もしくは守備者とサイドラインの間にあるスペースを動くプレーである。
ここでは、もう1つの典型例を見る。
(画像出展:www.youtube.com/watch?v=euMu1SKi-ak ※リンク切れ)
以下の図において赤いチームは、右側に攻めている。
今、画面右端の赤い選手がボールを受ける。
移動の方向は以下のようになる。
守備者と守備者の間へ移動する。
これはスラロームの定義と合致する。
ここでは同じスペースをぐるぐると移動しているため、プレーの全体としては自らフィールドポジションを悪くする、自ら体の向きを悪くするという弊害は見られない。
しかし広いスペースが必要である点は変わらない。
前回の選手よりは狭い範囲でプレーしている。
しかしペナルティーエリアと比較すれば、十分に大きい。
その他の特徴として、切り返しの角度が大きい点が挙げられる。
切り返しの角度1
切り返しの角度2
切り返しの角度3
90度、もしくはそれ以上のものが見られる。
スラロームは人の間から人の間に移動する必要があるため、角度変化が大きくなりやすい。
このようなプレーは一見、ダイナミックで人目を引く。
しかし原理的に様々な弊害を持つ。