正しいインサイドキックとは 誤った技術1
以下においてこれまで一般的に”正しい”とされてきたインサイドキックの蹴り方が、技術的に誤りであることを示す。
技術的に誤りであるのみならず、それを教えることはただひたすら害であり一部の利もない。
ここで否定するのは、ゴルフのパターのように蹴ると表現されるタイプである。
これはボールを蹴る前、非常に早い段階でつま先を横に開き、かかと押し出して足の内側を前に向け、それを平行移動させるように蹴る。
例えば以下のような形である。
フリーキックが行われる。ボールは画面右、中央やや下側にある。
踏み込む。
蹴り足のかかとを前に捻り始める。
蹴り足の膝を外に開き、かかとを押し出すことで、ボールとの接触面を完成させる。
前に押し出す際、かかとをなるべくつま先と平行に保つ。
蹴った後、膝は閉じ、かかとが下がる。
これはインパクトの状態で、膝とかかとが限界近くまで捻られているためである。
15mほど前の味方にパスが出る。
以上のような形のインサイドキックは技術的に間違っている。
しかしこの選手は頻繁にそのように蹴る。
高い位置で面を作り、それをスライドさせるように動かす。
蹴り足が接地したとき、後方やや右側にバランスが崩れている。
下は同じ選手の小さなステップからのインサイドキックである。
膝を外に開きかかとを前にだすことにより早い段階で面を作り、それをなるべく平行に動かす。
以上の例からこの選手はこのような蹴り方を”正しい”と認識していることがうかがえる。
また上の蹴り方は同じチームの他の選手にも見られる。
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【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。