楔型の特性
楔型は弓型に比べ、キックにおける手の動きや踏み込み動作がより小さい。
これは以下の長所を生む。
歩行からの接続が自然である
小さな動きで打つことができる
小さなスペースから打つことができる
シュートにタイミングを合わせづらい
またより上から踏み込むことは、軸足が地表面の影響を受けにくい特性を生む。
以下にその実例を見る。
楔型を用いた滑りやすいピッチでのシュート(ペレ)
(画像出展:Best of Pele)
下図の白い丸の中心にボールがある。
その下のピッチの変化に注目していただきたい。
軸足の周囲に白いものが広がる。これは水が跳ねる様を示している。
つまりピッチは冠水している。
シュート地点
モーション
以上は上体をボールにかぶせるように踏み込みインパクトの後、上に伸び上がる楔型の特徴を示している。
水の浮いたピッチにおいて楔型によりシュートを打つ実例である。
もしこのような表面で下のように踏み込んだ場合、軸足が滑る可能性が高い。
以上が楔型インステップの特性を次のように規定する理由である。
楔型の特徴
- 歩行からの接続が自然である
- 小さな動きで打つことができる
- 小さなスペースから打つことができる
- シュートにタイミングを合わせづらい
- 地表面の影響を受けにくい
一方、楔型でフェイントを使った例えばステップサイドがどの程度可能であるか、といった点については不明である。
次回はインステップと回転しないボールの関係について見る。
いわゆる無回転キックは楔型の方が蹴りやすい。
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。