選考理由(2023)



にしだ

高校、大学年代で気になった選手を11人選びました。数年後に読み返した時に「あ〜!居たね!その時から目立ってたんだね」となるような記事になってるといいなぁ、なんて思ってます




GK

森本 真幸(東海大仰星高③)

手足が長く、シュートストップが上手いだけでなく、ビルドアップにも参加できる足元もある。特筆すべきは綺麗なキックフォームから繰り出されるロングフィード。正確でカウンターの起点になっていた


DF

菅澤 凱(青森山田高③)

左サイドのゲームメーカー。中央をうまく使いながら前進ができ、自らも内側に入ってボールを引き出せる。もちろん青森山田仕込みの対人の強さもあり、攻守両面で活躍していた


池端 翔夢(柏 U-18③)

偽SBのタスクをこなす賢さが目立った。柏U-18の可変で3バックの左、左SBにボランチと立ち位置をうまく変えて相手の背後を突いた前進をスムーズに行う起点になっていた。中央に絞っての配球も上手く、球際は激しくもクリーンだった


井上 太聖(順天堂大③)

デカくて速い。そのため順天堂大では3バックの中央と右WBで出場していた。一歩が大きく、見た目以上に機動力があるため、裏抜けされた後の帰陣であったりサイドからの攻め上がりは迫力があった
一方でクロスの質はまだまだ改善の余地アリ。配球が上手くなるとより上を目指せる選手と感じた


三宮 稜大(京都 U-18②)

The安定感。チームの調子が悪くとも、自身がゲームに入りきらなくてもすぐに対応できるハートの強さをプレミア参入PO決勝(vs岡山U-18⚫︎0-1)で感じた。攻め上がりのタイミングが良く、攻撃の起点になる場面も多くあった
対人に強く、守備面でも穴を感じさせないSBであった


MF

尾川 丈(川崎F U-18③)

川崎F中盤の系譜。トップ昇格を決めた由井航太とは縦でも横でも厄介な存在。2人ともピッチを俯瞰で見れるタイプなのだろう。そんな中でも尾川は細かい動き直しとパスを受けてからのターン
密集でも縦に正確につけられるパスとチームを押し上げるプレーがうまい。トップ昇格とはならなかったが、田中克幸(明治大→札幌)のように大学屈指のタレントになれる選手


尹 星俊(京都 U-18①)

とにかくボールを刈り取る京都のカンテ。押し込んでから相手がなんとか掻き出したボールを悉く回収し二次、三次の攻撃へと繋げるため猛威を振るった。ターンやパスでの展開力はまだまだ発展途上だが、1年目から大きなインパクトを残した


宮地 陸翔(京都橘高②)

ポリバレントさが魅力の選手。京都橘では2トップの一角だが、守備ではアンカー番をしつつ、プレッシングの方向づけを率先して行える。また、3列目まで下がってパスを引き出してからサイドチェンジをしたりと色んなことができる
京都橘でのFW起用はこの守備面とビルドアップの出口になれる所を期待されての事だろう



FW

中村 大輝(神奈川大③)

天皇杯神奈川県予選準決勝。J3の相模原のサイドをズタボロに切り裂いて、観客の歓声を誘ったのは彼だった。それは天皇杯1回戦で奈良のサイドを幾度となくぶち抜いた藤井智也(鹿島)を彷彿とさせた。持ったらまず仕掛ける
カットインでもサイド突破でも切り裂けるのは、細かいステップワークと初速が速いからこそ。神奈川大は関東学生L3部(2部に昇格)。日本サッカーの裾野の広さも感じた


白須 健斗(横浜FMユース②)

こちらもボールを持ったらまずは仕掛けるサイドアタッカー。ただサイドで受けてからどうにかするタイプではなく、内側を上手く使って深くまで入り込む賢さも垣間見れた
終始劣勢だった青森山田戦では、幾度となく止められたが、ボールを引き出す動き出しは最後までやめなかった。終盤まで落ちない運動量も魅力のひとつだろう


廣岡 一樹(大阪経済大③)

積極性が魅力のFW。ゴールが見えたらレンジを問わず狙いに行くエゴイスティックさがある。1トップとしてポスト役をこなしたりシャドウの一角として背後を狙ったり、SHとしてカットインをしてみたり
展開によってポジションを変える事ができるポリバレントさも魅力的だった


監督

大石 篤人(大阪経済大)

関西学生Lの1部常連校は主に4-4-2か4-2-3-1かを採用しており可変もボランチが下がる!SB上がる!SH絞る!くらいで配置で殴るより、がっぷり4つ組んで個々の質で殴るチームが多い

大阪経済大は2部から昇格したエレベータークラブ。就任初年度の大石監督は、1部で配置で殴る選択をした
スタートは4-4-2のダイヤモンド。3-3-2-2から5-3-2の守備をしたかと思うと1枚替えて3-4-2-1にする…など可変と変更で様々な工夫をしてみせた

押し込まれる状況でFWの廣岡一樹をSHにしてポスト役をさせてロングボールの出口を明確にするなど、選手たちの個性をパッチワークの様に繋げてみせた。後期8節の京都産業大戦(⚫︎3-4)では後の関西王者をあわや!という所まで追い込んだ


クラブ

京都サンガF.C. U-18

サッカーとは時に残酷でどうしてもやりきれない、という場面に時たま遭遇する。今年のプレミア参入PO決勝では惜しくも昇格を逃した京都U-18は本当に良いチームだった

GK三反畑篤樹③181㎝、DF飯田陸斗③181㎝、喜多壱也③189㎝、神田幸太郎②184㎝、三宮稜大②179㎝とDFラインはほぼ180㎝以上が揃い、さながらブンデスリーガの様

中盤はボールを刈り取る尹星俊①やパサーの安藤友敬③、攻守の繋ぎ役の住芳樹③が居て、3トップにはシュートの上手い吉田遥海③や器用な兎澤玲大③、小柄だがポストプレーのうまい熊谷空大③というように
各ポジションに魅力的な選手が揃っていた


[ 前の選考者 | 前回 | 一覧に戻る | 次回 | 次の選考者 ]