技術構築における注意点 技術が思考を規定する2
ここでも同様の例を見る。
(画像出典:www.youtube.com/watch?v=euMu1SKi-ak ※リンク切れ)
4m03s
最初に右足でボールを横に転がす。
中に入った後、左足の内側でボールを弾く。
最終的に下の形で終わる。
前回に見た動きと類似点が多い。
今回も横に動いた後、サイド方向を向いて終わる。
またプレーに時間をかけたため、オレンジの場所に守備者が増えている。
これも前回同様、スペースと時間と無駄にしやすいスラロームの根本的な欠陥による。
この場合の解決策も正対にある。
正対し相手の重心を後ろにかけさせ左右を抜く。
これにより、より良い攻撃ポジションを得ることができる。
最初にも見たようにスラローム系の角度の大きな切り返しを得意とする選手は、このような場面で正対することが難しくなる。
なぜなら得意な技を使うことで、ゴールから遠ざかるためである。
このため横移動を行う。
これにより得意な技が有効になる状況ができる。
これも前回同様、得意な技がアイディアを規定している。
つまり正対よりも低いレベルの技術であるスラロームがアイディアを規定し、それが選手の行動を支配する。
このことは正対のできない選手にスラローム系の技術を教えることが、非常に危険であることを示している。
特に子供に対してそうである。