コントロール 姿勢の崩れと理由


前回はボールが浮くことを嫌うあまり、引くという動作でトラップを行った場合に生じる問題点を見た。
ここでは特にもし止めたとしても、次につながらないという点について見る。

以前、下のようなトラップを見た。
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この動作の問題は、ボールを止めた後の体勢にあった。
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極めて乱れた状態にあり、それが災いして苦しい体勢からパスを出さざるを得ない。
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このためカットされた。
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ボール自体は足元に止まっている。
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しかしトラップ後の姿勢が崩れ過ぎていたため、次のプレーにつながらなかった。

これと前回に見た動きの比較は以下のようになる。

ボールとの接触前(上が前回に見たもの)
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接触
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接触後
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類似点が多い。

特に接触後の姿勢が良く似ている。

このことは、もし前回の動作でボールをぴたりと止めたとしても、その後のプレーに支障が出ることを示唆している。
浮かさないように止める、そのために引く、それでボールが止まることはある。

しかし次の行動に支障がでるためほとんど意味はない。

このようなプレーを繰り返す選手は、「トラップにおいてボールを浮かせてはいけない」という誤った意識を持っていると同時に、
「接触後になるべく良い姿勢を保つ」という正しい意識が欠けているため、間違ったプレーを間違っていると認識できない。

これが非常に大きな問題であることは言うまでもない。

次回は意識の違いによる動作の違いを見る。

m(_ _)m
初めまして いつも勉強させてもらっていますm(_ _)m

一つ疑問に思った事なのですが、微妙にバウンドしたボール(強いパス等)のトラップはどのようにしたらよいのでしょうか?
普段のゲームでもなかなか上手くいきません(^_^;)
お時間ある時で構いませんのでよろしくお願いします。
2011/08/12 10:38 - クレ

Re:m(_ _)m
http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/635/ からお読みいただければと思います。

またなにかありましたらお寄せ下さい。
2011/12/06 15:08 - studio fullerene C60

無題
いつも興味深く拝見しております。
蹴球計画さんの記事を見ていらい、常々思っていることなんですが、日本A代表のサッカーを見ていると「パター型キック」「引いて止めるトラップ」の選手ばかりで、
適切なプレイができている選手がほとんどいないように見受けられます。

キック・トラップに関して、適切なプレイができている日本の選手(できればA代表レベルの選手)って、いるんでしょうか?
2011/09/07 15:39 - a

Re:無題
興味深い点なのですが、日本代表の試合をまったくといっていいほど見ていないため、お答えすることができません。
よろしくご了解いただければと思います。
2011/12/06 15:11 - studio fullerene C60

無題
>>パター型でない
横レス失礼します。

例えば、香川はどうでしょう?
イニエスタやジダン同様正対し、相手の足を止めて抜き去っていきます。

足を引かずにボールを納められなければ狭いスペースでボールは受けられません。それがなによりの証であると思います。

もちろん全てのプレーが「適切」ではないかもしれませんが。
遠藤や長谷部、あるいは好調時の本田も「適切」な割合が高いと思われます。後は、清武など。

私としては、「1対1で勝てない」とか「相手を止められるか、逆をとれるかどうか」が一つの判断基準だと思います。
逆に、かつて「上手い」と言われていた阿部、あるいは今は代表にいない中澤などは「適切でない」典型ではないか、と。
2011/09/10 23:31 - ZERO

【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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