楔型の特性


楔型は弓型に比べ、キックにおける手の動きや踏み込み動作がより小さい。
これは以下の長所を生む。

 歩行からの接続が自然である
 小さな動きで打つことができる
 小さなスペースから打つことができる
 シュートにタイミングを合わせづらい

またより上から踏み込むことは、軸足が地表面の影響を受けにくい特性を生む。
以下にその実例を見る。


楔型を用いた滑りやすいピッチでのシュート(ペレ)
(画像出展:Best of Pele




下図の白い丸の中心にボールがある。

その下のピッチの変化に注目していただきたい。
hakkenhe_01.jpg
hakkenhe_05.jpg
hakkenhe_09.jpg
軸足の周囲に白いものが広がる。これは水が跳ねる様を示している。

つまりピッチは冠水している。

シュート地点
hakkenhe_01.jpg

モーション
pele1_49.jpg
pele1_51.jpg
pele1_53.jpg
pele1_55.jpg
pele1_57.jpg
pele1_59.jpg
pele1_61.jpg
pele1_63.jpg
pele1_65.jpg
pele1_67.jpg
pele1_69.jpg
pele1_71.jpg
pele1_73.jpg
pele1_75.jpg
pele1_77.jpg
pele1_79.jpg
pele1_81.jpg
pele1_83.jpg
pele1_85.jpg
pele1_87.jpg
pele1_89.jpg
pele1_91.jpg
以上は上体をボールにかぶせるように踏み込みインパクトの後、上に伸び上がる楔型の特徴を示している。

水の浮いたピッチにおいて楔型によりシュートを打つ実例である。

もしこのような表面で下のように踏み込んだ場合、軸足が滑る可能性が高い。
hakkenhe_13.jpg
hakkenhe_17.jpg
hakkenhe_21.jpg

以上が楔型インステップの特性を次のように規定する理由である。


楔型の特徴

  1. 歩行からの接続が自然である
  2. 小さな動きで打つことができる
  3. 小さなスペースから打つことができる
  4. シュートにタイミングを合わせづらい
  5. 地表面の影響を受けにくい

一方、楔型でフェイントを使った例えばステップサイドがどの程度可能であるか、といった点については不明である。

次回はインステップと回転しないボールの関係について見る。
いわゆる無回転キックは楔型の方が蹴りやすい。


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

[ 前の項目へ | 選択に戻る | 次の項目へ ]