バルセロナ 3-2 ベティス
監督 ジョゼップ・グアルディオラ
フォーメーション 1-4-3-3
「バルサ対ベティスであるが」
「またバルサかね」
「毎週やっているような気がするが、とりあえずこれまでバルサ対策を2枚の絵にまとめておこうと思ってな」
「さよか」
「それに、今回は個人技術がメインといえばメインだ」
「先発はこう」
「この形で戦うなら、バルサがボールを持った時は下のように組むと良い」
「意味は後で考えるとして」
「自分達がボールを持った時はこう組む」
「以上の二つが、一番わかりやすくバルサを困らせることができる」
「まず、バルサがボールを持った時の意味は下のようになる」
「一人のフォワードがマルケス前に立ってパスレシーブを妨害し、ボールを持たれた場合は前へのパスコースを切る」
「もう一人はトゥレ、もしくはブスケツをマークする」
「こうすることによってアビダル、カセレスにボールを持たせる」
「カセレスはプジョルでもよい」
「ここから縦、イニエスタに入るボールに対してはサイドバックが背中から貼り付き削る」
「逆に下のようになってはいけない」
「アビダル、トゥレにプレッシャーをかけた時、もしマルケスへのパスが出る状況であればカセレスに詰めない方が良い」
「わざとカセレスにパスを出させ、マルケスへのパスをコースを切りながら下がった方が良い」
「2点取られるまでのベティスは、マルケスをフリーにし過ぎだった」
「何を考えてたんやろな」
「わからん」
「次にボールを奪った後は下のように組む」
「後ろでボールを回す間に、前線に4人貼り付けるわけやな」
「そして赤いゾーンへ斜めに長いボールを入れていく」
「そこを第一の狙いにしながら、変化をつけていくわけやな」
「ちなみに下のようになってはいけない」
「中盤に引いてきてパスコースを多く作る」
「普通の行動だが、今のバルサを相手にする場合は飛ばした方が確実に良い」
「後半のベティスを見ると、その意味がよくわかる」
「バルサが右サイドバックを上げマルケスを右に使う場合は、相手が下の二枚の絵のようになっているかどうかというのにまず注目するとよい」
「これが大枠やな」
「そこから選手配置などを詰めて行けばよい」
「一方のバルサはどうするかというと」
「右を上げないか、そこへのカバーを厚くする他ない」
「その点についてはこちらというところで」
「お待ちかねの個人技編に移ろうかと」
「いや、お待ちかねではないと思うが」
「こちらから」