ビジャレアル 1-1 アーセナル
監督 マヌエル・ペレグリーニ
フォーメーション 1-4-4-2
ビジャレアルは左にイバガサを置き、前で勝負する道を選択した。
26分:(1-0)アルムニア → ファビアンスキー、 42分:ギャラス → ジュルー
アーセナルは、26分と42分に怪我による交代を余儀なくされる。
これはビジャレアルにとって幸いだった。
46分:(1-0)カニ → マティアス・フェルナンデス
右サイドの交代。カソルラ離脱の影響が出ている。
69分:(1-1)ジョレンテ → ピレス
同点とされ、後半勝負のため持ち駒にしておいたピレスを投入。
77分:(1-1)ウォルコット → エブエ、77分:イバガサ → ギジェ・フランコ
アーセナルはウォルコットを下げ、いわゆる店じまいに入る。
ビジャレアルはピレスを左に置く。この後ビジャレアルのセンタリング、シュート回数が増える。
参照:www.as.com/futbol/partido/Villarreal-Arsenal-0298030100420235(※リンク切れ)
黒がビジャレアル、黄土色がアーセナルを表す。
後半開始からの32分間。ビジャレアルは枠外シュートが一本記録されているのみである。
そこからやや盛り返した理由は選手と配置を変えことに加え、アーセナルに交代枠が残っていなかったことが関係している。
アーセナルとしては、セスクとナスリを代える予定であったと考えられる。
特にセスクは誰の目にも明らかなほどバテていた。
前半に起きた2人の負傷交代が、ここで意味を持っていた。
ビジャレアル側はギジェを入れた段階で、より攻撃に特化した形に組むことができた。
セナを下げイバガサを中央に入れる、もしくはエグレンを下げイバガサを中央に入れる方法である。
これはリーグ戦において度々行われてきた。
この場面で別の選択をしたことは、監督の判断として興味深い。
試合全体を見るとアーセナルが優位であった。
これは上で見た図にも表れている。
参照:www.as.com/futbol/partido/Villarreal-Arsenal-0298030100420235(※リンク切れ)
特にアーセナルのクロスの多さが目に付く。
両チームの特徴上、特にアーセナルの右サイドからのボールが多くなることは予想可能であった。(参考:こちらの後半部分)
この試合では下の形のクロスがほとんどであった。
いわゆるクロスであり、空中からセンターバックの間を狙う。
しかしそのバリエーションである切り返して縦、もしくは逆サイドを狙うもの。
キーパーとディフェンスの間に、速く低く入れるもの。
これらのクロスは、ほとんど見られなかった。
特にキーパーの前に選手が飛び込むことが少なく、攻撃が非常に淡白に見える一つの要因となっていた。
この試合、早い時間帯にセナの見事なミドルが決まり前半で相手2人が負傷するなど、ビジャレアルにとっては絶好の展開だった。
絶好の展開でありながら引き分けたことは第二戦に向けて非常に苦しい。
アーセナルに対しては、できるなら下のように守りたい。
ただビジャレアルは、チーム構成上そのように組みにくい。
第2戦の方針が注目される。