無題
こんにちは。
他のエントリーの回答になりますが、こちらに書かせて頂きます。
バスケットボールでボールを受けた時の理想的な体勢は、即ジャンプシュートできる体勢です。また、即切れ込める体勢である必要もあります。
それらを満たす体勢は、上半身の背筋を伸ばし、両ひざにほどよい「タメ」ができている体勢です。
重要なのは「着地即仕掛け」ができるように着地することです。
これは言い換えると、跳ねて着地する動作が仕掛けへの予備動作になるという意味です。
従って、これを小さな動きで行えるほど良いのですが、大きく跳ねると着地時に特有の負荷がかかります。
どれほどフィジカルを鍛えても、負荷が大きいほど着地時にこの負荷を吸収し、その後に仕掛けるためのひざの「タメ」を作り出す必要があるため、
仕掛け得るタイミングが遅れてしまいます。
(レベルが高くなるほどわずかの時間のロスが命取りになる事を考えれば、これがどれだけ仕掛ける側を不利にするか想像できると思います。)
着地時になるべく負荷をかけないようにすることが大切であり、理想的なのは、仕掛ける体勢と跳ねた時で体の上下動がないこと、
あるいは着地の動作が両膝に十分な「タメ」を作るための動きになることだと思っています。
このような視点からシャビの動きを見た場合、先日教えて頂いたエントリー(http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/411)の
「ほとんど歩くような踏み出しからキックが行われている。」というご指摘が非常に重要な意味を持ちます。
シャビの着地時の体勢は仕掛けの体勢になっており、さらにほとんど跳ねていません。彼は着地時の負荷をほとんど感じなかったでしょう。
理想的なステップだと思います。
また、動画サイトで確認したのですが、その動きはバスケットボールの視点でも十分小さい(ステップが細かい)。
サッカーの視点では相当小さく感じるのではないでしょうか。
守備者にとって、対応の準備が極めて難しい動きだと思います。
2008/11/27 23:03 - ehutaiby
Re:無題
詳しい解説をありがとうございます。
このような、両足を整えてニュートラルな体勢をつくる動作は、テニスやバドミントンを念頭においていましたが、バスケットは考えていませんでした。
こんど試合を見るときに注意してみたいとおもいます。
シャビの動きは練習してみたのですが、簡単なようでなかなか難しいことがわかりました。
足を交互に動かすという先入観があるため、両足で浮いた後、次になにをすればいいのか、そのアイディアが出ないためとまどいます。
それまで気づかなかった技術の見るのは楽しいものです。
これからもよろしくお願いします。
2008/12/02 05:53 - studio fullerene C60
無題
この写真は、どの試合のものか教えていただけませんか?動画が見たいです。
2008/11/28 12:20 - ttr
Re:無題
zeroさんのおっしゃる通り、2008年ユーロの決勝、スペイン対ドイツです。
興味深い動きですのでぜひご覧下さい。
2008/12/02 05:54 - studio fullerene C60
写真
>ttrさん
写真はEURO決勝戦のドイツ戦だと思います。
2008/11/28 17:03 - ZERO
無題
こんにちは。
>テニスやバドミントンを念頭においていました
なるほど。
バスケットの視点ですと、この動きは、以前コメントした「守備側の対応の準備をする」所作に近いでしょうか。
この辺も見て頂けると嬉しいです。
2008/12/18 01:30 - ehutaiby
Re:無題
わかりました。
次に見る機会があれば、選手の足元に注目して見てみようと思っています。
なにか新しい発見があるのではないかと楽しみにしています。
2008/12/30 06:34 - studio fullerene C60