インサイド表から裏への変換、拡大図(シャビ)
下の配置において右から来たボールをコントロールした後、赤い矢印のフェイントを見せディフェンスを黄色方向に釣った後、白い矢印の方向にパスを通す。
右から来たボールをコントロール。
正面より左方向を向く。
一度右足アウトでボールを突く。
左方向にパスを出すように軸足を踏み込む。
インサイドを蹴る踏み込みが軽いのは、この選手の特徴である。
ここから右胸を引く。
足を捻りインサイドで縦に蹴る。
完全にディフェンスの逆を取る形でスルーパスが出る。
この後、下図の中盤で黄色い矢印のついている選手に注目いただきたい。
その選手の動きを追うと、赤いパスにつられ前に出ていることがわかる。
該当選手はパスとは逆の方向に動いている。
完全な形でスルーパスが通りゴールが決まる。
ユーロの決勝でもシャビはこのインサイドの表裏変換によりスルーパスを決め、チームを勝利に導いた。
基本技術がいかに大切かを物語っている。
またこの蹴り方において、足に捻りを加えているのは明らかである。
捻りを加える蹴り方で十分な精度が出ることがわかる。
誤った蹴り方であるパター型が必要ないことの、ひとつの証拠である。
別角度から動きを見る。
参考:踏み込み時の上半身の向きと、インパクト時の向き
シャビ
デ・ラ・ペーニャ
デ・ラ・ペーニャの方がねじれており、シャビの方が本当にパスを出す方向を向いていることがわかる。
相手を騙す効果はデ・ラ・ペーニャの方が高い。
しかし、一般的な選手にとって参考になるのはシャビの方であると考えられる。