シュート裏
前回はシュートにおける表変換を見た。
インサイドキックにおいて支持足側へ飛ぶものを表、蹴り足側へ飛ぶものを裏とした。
シュートにおいても裏変換が存在する。


























































このシュートにおいて、予想される軌道と実際の軌道がずれることは以下に見られる。
踏み込みにおいて蹴る選手の体は左に旋回している。


この後、キーパーは以下の反応を示す。



両手を閉じて体の前に移動させている。
これは自分の正面へのシュートを予測したためである。
しかし実際はその予想よりも画面左側、シュートをする選手がボールを蹴る足の側へ飛ぶ。



キーパーは一度閉じた手を伸ばすが間に合わない。
このように踏み込みにより予想される軌道から、蹴り足側へずれるシュートをインサイドキックに倣って裏と呼ぶ。
別角度の図は以下のようである。











































































表変換と裏変換の主な違いは踏み込みにある。
表変換は次のようである。



裏変換は次のようである。




表の動作は旋回を抑えるのに対し、裏の動作は旋回を見せる。
一方でその後の動作には共通点が見られる。
蹴り足の膝を内側に巻き込む


巻き込んだ膝を跳ね上げる


支持足の膝を伸ばす


これらの点で表変換と同じ要素を含んでいる。
別の例を見る。
(画像出展:www.youtube.com/watch?v=jFix0zl_IfI ※リンク切れ A good goal is… from a good trap (football goals compilation) part 2 - christinayan - 3:20)





























































この例において、キーパーは一度右に動いてから左に動きなおしている。


これはボールの軌道が、シュートを打つ選手の蹴り足側にずれたことを意味している。
踏み込み


膝を内側に巻き込む


蹴り足の膝を跳ね上げる


支持足の膝を伸ばす



ここでもこれまでと同様の動作が見られる。
さらに異なる例を見る。






























踏み込みから体が左に旋回している。



このような旋回は旋回方向、支持足側へのシュートを予測させる。
実際のシュートは蹴り足側へ飛ぶ。



これも裏変換である。
踏み込み


膝を内側に巻き込む


蹴り足の膝を跳ね上げる


支持足の膝を伸ばす


次も同様である。

































踏み込み


膝を内側に巻き込む


蹴り足の膝を跳ね上げる


支持足の膝を伸ばす


表変換と裏変換はキックの途中から共通の特徴を示す。
具体的には膝を内側に巻き込み、それを戻しながら上に伸び上がる点である。
それらの点でキックの動作に類似点が存在する。
次回は再び表変換について見る。
参考:動作の比較
踏み出し




支持足着地




インパクト前




インパクト直後




跳ね上がり




【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。