空中、背後から来るボールのコントロール3


前回まで意図的な操作が困難な状況においても、受動的な接触によりボールがコントロールされうることを見た。
ここでも同様の例を見る。

(画像出展:Dennis Bergkamp vs Argentina 1998 WC As Seen On American TV




まず画面左上の選手が画面右へ長いパスを出す。
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これをペナルティーエリアの縁でフォワードがコントロールする。
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コントロール過程の拡大図は以下のようになる。
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前回までの例と同様、選手は足を前に置いて飛んでいるだけでありボールと接触する部分周辺の操作は見られない。

緩衝の様子は以下の二つの図に表れる。
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足先がボールの進行方向へと変形していることがわかる。

ここでも前回までの例と同様、受動的な接触が行われている。

その直後、足とボールは離れた状態にある。
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これはそれ以降ボールに対する操作が不可能であることを示している。

このコントロールの特徴は接触の後、体とボールがほぼ同じ距離を保つことである。
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足を伸ばしてコントロールしたボールが地面についた後、足を伸ばして切り返しができる位置にある。
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これはそれまでの間、ボールと体が近い速度で動いていたことを示している。

もし体が動いているのにボールが止まっていれば体は前に行き過ぎ、逆であればボールが前に行き過ぎる。
接触の後ボールと体がつかず離れずの距離を保ったことが、次のプレーへの移行を容易にしている。

これは以前に見たコントロールでも同様である。
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確かにつかず離れずの距離を保っている。

次の例はボールの方が体よりも遅い。このため接触後、体に近づいていく。
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それでも次のプレーに移行可能な範囲に収まっている。
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動きながらコントロールにおいてはボールを地面に対して止めるのではなく、接触後、体と同じ速度にすることが重要であることが多い。
そうなれば選手から見てボールが止まっている状況になり、次のプレーに移りやすい。

これまでに見た例においては、

・コントロールにおいて意図的な操作を行う必要はない
・足先、足首の変形によりコントロール可能である
・接触後、体とボールの速度差が小さい状態に移行可能である

ということが言える。

次にコントロールにおけるメカニズムを考える。


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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