2008/06/12 ユーロ2008 Group League

ドイツ 1-2 クロアチア

監督 ヨアヒム・レーヴ
フォーメーション 1-4-4-2


「ドイツが敗れたこの一戦」

「びっくりやったな」

「結果にも驚いたが、内容はさらに驚きだった」

「ドイツは途中まで何もできなかった」

「先発はこう」

「クロアチアはこの形で、前からプレッシャーをかけていく」

「24分にクロアチアが先制」

「これは不思議な得点だった」

「下の流れやな」

「まずサイドから中で引いたフォワードにパス」

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「フォワードは下がりながらボールを保持」

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「そこからサイドへ戻す」

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「中央へクロスを上げる」

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「これに対して、オレンジで囲まれたヤンセンとその後ろの青いスルナが反応する」

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「ヤンセンはセルナよりボールに近い位置にいるように見えるが」

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「後ろから決められてしまう」

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「これは通常ありえないゴールやな」

「そうかね」

「まずヤンセンは、クロスに対してセルナよりも良い位置にいたのに決められたというのがありえない」

「まあ相手を見失ったというわけではないな」

「もう一つは流れとしてありえない」

「ほう」

「まず中央にボールが入った状況を考える」

「青が攻めで、赤が守りやな」

「ペナルティーエリア前でキープされると、ディフェンスはそこに集まる」

「当然やな」

「そうするとその裏の赤いゾーンが空く」

「当たり前やな」

「これをカバーしようとすると、サイドの選手が中に入らざるを得ない」

「必然やな」

「そうなると今度はその裏の赤いゾーンが空く」

「ドミノ倒しみたいなもんか」

「サイドディフェンスがそれを埋めるために下がると、下のように前を取られる」

「よくある光景であるな」

「つまり中から外にボールが出た後というのは、逆サイドで下の二つが見合いになっている」

「常識やな」

「上の流れで不思議ことはヤンセンは裏を取られたわけでもないし、前に入られたわけでもないのにやられたいうことやな」

「ふむ」

「スペースの関係というのは下のようになっていて、①から②にボールが渡ると③が空く。これはサイドバックなら誰でも知っていて、クロスに対して十分にそこを意識している」

「ヤンセンも、もちろんそれがわかって動いているのが上の一連の写真でわかるな」

「わかっていてやられたのが不思議やろ」

「まあそうやけど、そんな時はヤンセンの行動を拡大して見るとええんちゃうか」

「それは、こうやな」

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「クリアできるポジションやな」

「それがこうなる」

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「ボールは、白い選手の股間の下か」

「その股間の下に足を入れられてシュートを打たれる」

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「ふむ」

「どういうことかと」

「あれやな」

「なんや」

「一枚目から二枚目へのつながりが読めんな」

「なぜかボールを通り越している」

「目測を誤ったのかね」

「誤るようなボールでもないし、難しい状況でもないし、そこで何を間違えたかが謎やな」

「本人に聞かねばなるまい」

「そんなこんなの謎を残したものの、クロアチアが先制したことには変わりない」

「先制した後のクロアチアは方針を変更する」

「1-4-4-1-1で自陣に引いた」

「明快なカウンター狙いということやな」

「この引いた相手をドイツは全く崩せない」

「そこで46分にヤンセンを下げてオドンコーを入れる」

「ラームが左に来て、フリッツが右サイドバックに下がるのか」

「65分にはゴメスを下げてシュバインシュタイガーを入れる」

「左に入ったわけやな」

「この配置というのはなぜか懐かしい」

「それはドイツワールドカップのせいやな」

「アルゼンチン戦(※リンク切れ)やな」

「違うのは右サイドの二人だけという一致の良さ」

「結局、左サイドからクロスを上げるという手段でしかドイツはチャンスを作れなかった」

「右がオドンコーじゃどうにもならんで」

「彼は本当に下手やからな」

「ボールを持ってない時に速いだけで、現段階ではサイドの選手の悪い見本でしかない」

「まず空いている場所があると反射的にそこに走ってしまい、せっかくのスペースを潰してしまう」

「スペースをとっておくということができない体質やな」

「そしてボールを持っても相手に向かって行けない。ドリブルも反射的にスペースに流れる」

「ベティスでもよくあるな」

「そして自分でスピードを上げ過ぎて、その上げ過ぎたことでミスをおかす」

「つらいな」

「サイドの選手が下手になるための条件をすべて満たしている」

「つらいな」

「ベティスでレギュラーになれないのも当然で、その選手がなぜドイツ代表に呼ばれるのか不思議やな」

「そういう時は大体使い方の問題や」

「使い方か」

「例えばザンブロッタがそうで、バルセロナのように細かいつなぎを要求して使うとこんな下手な選手はいないように見えるけど、

 イタリア代表のように守った後、時々長い距離を走って思いっきりセンタリングを上げて戻ってくるような使い方をすれば、実に素晴らしい選手に見える」

「それにしてもオドンコーはないで」

「えらいこだわるな」

「この試合で出したパスのデータ(※リンク切れ)を見るとオドンコーが20本で、シュバンシュタイガー24本なんや」

「ほほう」

「20分も先に出てきた選手が負けるというのはいかなることかと」

「今のドイツは左利きやから、右に回る回数が少なくなるんやろな」

「チャンスになるのは左を縦に行ったラームが逆に切り返してクロス、中で頭で叩くというのが多いな」

「ドイツの1点もまさにそこからう生まれた」

「そういえばや」

「なんや」

「その時のポドルスキーのボレーで一つ面白いことがあるので、それを見てみたいと思うんやけどな」

「また個人技術か」

「あかんか」

「あかんことないけどな」

「それはこちらというところで」

「また次回」

「ご機嫌よう」


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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