2008/09/27 リーガ・エスパニョーラ 5節

エスパニョール 2-3 バルセロナ

監督 ティンティン・マルケス
フォーメーション 1-4-3-1-2


「さて」

「またバルサか」

「そう言うな」

「そろそろみんな飽きてくるころやで」

「わしも前回を区切りに、バルサのことは当分やめようと思ってはいたんや」

「そうやろ」

「ところがこの試合は色々と恐ろしいというか、おかしなことが起こったから避けて通るのはもったいない」

「ほんまか」

「ほんまや」

「しゃあないな」

「とりあえず、先発はこう」

「こりゃあかんな」

「あかんやろ」

「エスパニョールは布陣的にあかんやろ」

「なぜこの布陣が駄目なのか」

「それは一応、戦術問題ということで」

「解答は最後にありますので」

「よろしければご覧下さい」

「というわけで」

「前半は予定通りにエスパニョールが滅多打ちにされる」

「ところが19分にコロのゴールでリードする」

「あら」

「まあ」

「サッカーは恐いな」

「ビクトル・バルデスは相当怒っていたけどな」

「ハイボールに前に出ようとしたら、ルイス・ガルシアの肘打ちに邪魔されたからやな」

「ルール上、ファールやな」

「しかし笛は鳴らず」

「とりあえず肘を出すのも大切だ、ということが証明される」

「この試合のメディーナ・カンタレッホは酷いジャッジであった」

「彼が国際審判だったのがようわからんな」

「審判としてはペレス・ブルルの方が遥かに良いと思うんやけどな」

「それはさて置き」

「エスパニョールの1点リードで試合は進み」

「前半ロスタイム」

「ネネーが退場する」

「荒れた状態でハーフタイム」

「後半どうなるかと思っていると」


46分:

「おやおや」

「エスパニョールはタムードを外して、アンヘルを入れて1-4-4-1」

「まともな形やな」

「バルサは3バック」

「それにしても変な形やな」

「それだけを取り出すとこう」


46分:

「この中盤から前は何だ」

「メシが中に入ってシャビが前に出て、グジョンセンは右や左に動いてポジションがようわからん」

「後半開始から8分後にエトーが入ってこう」


53分:

「4トップか」

「数で言えば、1-2-3-1-4やな」

「そうやな」

「ここから、たまにアンリが右ウィングになったりする」

「この布陣は負けてる状態で相手が1人少なくてワントップなら、前の3バックより良い」

「1トップなら2人で対処できるし、どうせ押し込むからサイドは上げても走り負けなければ良い」

「しかしグジョンセンは便利やな」

「遂に左サイドバックにも手を出したか」

「すぐにケイタと変わるけどな」

「しかしバルサは46分に変えたと思ったら、53分にまた変えて配置をいじり過ぎやろ」

「4トップに変化するなら、前半の形からでええな」

「上からサイドバックを一段上げてグジョンセンを一つ上げれば、下の4トップとほぼ同じ布陣になる」

「何で3バックを挟んだかというと」

「おそらく下の形を警戒している」

「エスパニョールの1-4-3-2か」

「ただこうなる可能性はほとんどない」

「1点リードした10人のチームが、前に2人残すとも思えんな」

「まあそれを言うと試合開始から1-4-3-1-2にするのも意外過ぎる布陣だから、それが気になったのかもしれん」

「しかしこれまでのところ、グアルディオラはわりと動きたがりやな」

「アイディアがあると、それを実行せずにはおれない気配がする」

「それはいいとしても、この試合ではチームがバタバタになってしまった感は否めない」

「それでもアンリのゴールで追いつき、最後は微妙なPKを吹いてもらってバルサの勝利」

「めでたしめでたし」

「違うやろ」

「エスパニョールとしてはたまったもんじゃないな」

「特にハルケ、パレッハのセンターバックコンビは前半は戦術ミスから、後半は1人足りないことからボコボコにされてながら、本当に良いプレーを見せてたから、気分的には同点で終わって欲しかったところやな」

「やっぱりペレス・ブルルを国際審判にするべきやな」

「だからそれは話が別だと」

「そういえばや」

「なんや」

「以前に質問で、ピケは右側にボールを蹴る癖があるのか?というのを頂いていたわけだが」

「ふむ」

「その可能性はある、というのを以下に述べて終わろうかと」

「ほほう」

「まずピケはキックの後、バランスを崩す場面が多い」

piquekick.jpg

「この写真は何だ」

「ピケが蹴った後の体勢で、後ろや横に重心が傾いたり流れたりしている」

「ふむ」

「特に右足にボールを持ち正面に向いた状態から、左にパスコースを変化させた場合にバランスを崩すことが多い」

「それが右の写真か」

「そうやな」

「そうか」

「例えばマルケスだと、そのようなことはない」

marques.jpg

「これは二つとも正面より左にボールを出した後かね」

「見ての通り片足できちんとバランスを保っている」

「この後の写真はないのか」

「何でや」

「ピケの写真はマルケスと比べて時間的にもっと後の写真やろ」

「そうやけど画面のスイッチの関係でないんや」

「残念やな」

「カメラの角度がなるべく一緒の絵も探したんだが、見つからへんかったんやな」

「結論としてピケは正面を向いて、体の左側にパスを出す場合にバランスを保ちづらいということか」

「これがゆえに左右を比較して右にパスを出す方が楽なのではないか、というのが一応の仮説だ」

「さよか」

「左様だ」

「あくまでも仮説か」

「仮説だ」

「そんなこんなで」

「また次回まで」

「ご機嫌よう」

「の前に戦術問題の解答や」

「そうやったな」

こちらからというとろころで」

「また次回」

「ご機嫌よう」


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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