2008/09/21 リーガ・エスパニョーラ 3節 (1)
スポルティング・ヒホン 1-6 バルセロナ
監督 ジョゼップ・グアルディオラ
フォーメーション 1-4-3-3
「なんと」
「バルサが6得点」
「一週間前はゴール欠乏症で有名やったのにな」
「面白い話やな」
「先発はこう」
「いつもの1-4-3-3やな」
「チャンピオンズリーグとはメンバーもシステムもがらりと違う」
「前半、バルサは試合を支配する」
「ボールもよく回り2得点」
「一方的であったわけだが」
「後半から様相が一変する」
「後半開始のメンバーはこうやな」
「エトーが右でメシが中央になっているが、この試合ではその配置が一番多い」
「ヒホンはマタブエナに代わりミチェル」
「それで良くなったわけだが」
「前半とどこが違ったのか、そこが気になる」
「そこで、56分までにヒホンが攻撃で良い形になった場面の発端を調べてみる」
「まず右後方から中央、もしくは左サイドへのロングパスが3回」
「ヒホンは左に攻めている」
「次に中盤でのハイボールの競り合いから左サイドを攻めたものが2つ」
「最後に中央からのパスをワンタッチで左サイドに流し、そのままドリブルで突破したものが1つ」
「ロングボール、浮き球、競り合い、左サイド、といったあたりがキーワードやな」
「下の感じか」
「要するにバルサ相手にごにょごにょつなぐ必要はなくて、放り込みに適した形を作って、さっさと長く蹴れということやな」
「そして左サイド、つまりバルサの右サイドからのクロスで逆サイドを狙うと」
「その点は、第1節のヌマンシアが示した通りやな」
「そんなこんなで調子の良かったスポルティングではあるが」
「49分にコーナーキックからホルヘのオウンゴールで失点、0-3」
「それでも勢いは衰えず、50分にロングパス一本からマルドナドが決めて1-3」
「さらにスポルティングの良い時間が続くものの」
「56分に事件が起きる」
「キーパーのセルヒオ・サンチェスがフリーでキック」
「直接メシに渡る」
「ドリブルで抜けるメシを後ろから倒し」
「ディフェンスは退場」
「この時のメシの行動は面白い」
「転がった後、顔を上げ」
「ここでちらりと審判を見る」
「カードを出しそうな気配を感じると」
「そのまま転がり痛そうな姿勢を取る」
「これは昔にもあったな」
「チャンピオンズリーグのチェルシー戦で、デル・オルノを退場させる時も同じように審判をちらっと見ていた」
「世に有名なバルセロナ・シアター事件やな」
「そんなこんなで、あえなくヒホンのフィーバータイムは終了する」
「バルサが大勝利を収めた影で45分から56分までの11分間、非常に不安定な時間が存在したことは非常に興味深い」
「しかし、ここ数年のバルサはいつも同じ手でやられる」
「どうにかならんものかと思うのが人情であるな」
「昔はエジミウソンがラインの前に入り高さを加え、右をベレティからオレゲルに代えることで空きにくくした」
「守備面から穴をふさぐにはその系統の交代が有効だが、今のチーム構成で同じことをするのは難しい」
「後はカウンターの問題かね」
「それについてはこちらで」
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。