2009/05/06 UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝2nd Legion (2)
チェルシー 対 バルセロナ 後半
「さてさて」
「後半やな」
「まずは48分28秒、右サイドからパスが渡りブスケツがフリーになる」
「ラインの前で前を向いた良い形だが、裏を狙った浮き球はクリアされる」
「53分30秒、縦へのスルーパスからアウベスが抜けてクロス」
「中には合わずクリアされる」
「このプレーにおけるパスと、アウベスの同期は非常に良かった」
「56分16秒、イニエスタがエリア内でドリブル」
「縦へ切り返し」
「アレックスがギリギリで足を伸ばす」
「これがもとでボールはラインを割る」
「ギリギリとはいえ、イニエスタの切り返しについていったアレックスは見事かと」
「第1戦ではミケルがイニエスタのアウトに綺麗に合わせて、クロスをブロックしたシーンもあった」
「チェルシーはやはり良い選手を揃えている」
「58分04秒、メシがライン2つを抜くスルーパス」
「クリアされる」
「60分9秒、イニエスタが中へ切れ込みメシへパス」
「縦へ折り返し」
「クリアされる」
「63分12秒、イニエスタがサイドから中に切れ込む」
「縦に抜けるエトーにパスを送るが、キーパーに回収される」
「64分53秒、メシが切れ込んでシュート」
「枠をそれる」
「65分までのバルサのチャンスは以上」
「一言で言えば、全く攻めることができていない」
「概念的には、下のようになる」
「ゾーンを上のように①~③に分ける」
「②はもうちょっと細かく分けないかん気もするが」
「バルサは基本的に③のゾーンでボールを回しているだけで、チェルシーとしては全く恐くない」
「これまでに見たバルサのチャンスというのは、たまに②を崩しかけたという程度で本命である①は手付かずだった」
「チェルシーにとっては①を必死で守っていた第1戦に比べると、全くの余裕だったと言っていい」
「城で言えばほとんど三の丸で防いで、たまに二の丸まで攻められたけど本丸は全く手付かずだったということになる」
「何で城で言う必要があるねん」
「いや、何となく図がそんな感じやからやな」
「そして66分にアビダルが退場する」
「裏に抜けるアネルカを引っ掛けてレッドカード」
「引っ掛けるというよりは後ろに蹴り出された足に横から触り、その影響でアネルカの踏み出す足が軸足を蹴ったから倒れたんやな」
「リードを奪われ、全く攻め手を欠いた中での数的不利」
「バルサ大ピンチ」
「実際、その後も鳴かず飛ばず」
「しかし結果は1-1で勝ち抜け」
「それには審判の助けが重要な役割を果たした」
「という点について次に見てみようかと」
「こちらから」
「どうぞ」
バルサのチャンスがなかった?問題はそこじゃなく守備的チームと攻撃的チームの戦いで1点先取したチェルシーにはまった試合で、
時にこんな分析はサッカーにおいて意味をなさなくなる。最後のイニエスタのシュートはどう分析する?チェルシーのチャンスはどう分析する?
試合は生き物でなにが起こるかわからない。あの舞台で、あの時間で、左から流れてくるパスをDFとGKの隙間を狙いふかさないように魂をこめて右を振りぬいた。
結果、ローマへの道が開かれた。
後付の分析はその瞬間の情熱の前には意味をなさない。説得力のないいいかげんな評論家や解説者はすべて後付・・・
2009/05/21 00:28 - NONAME
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。