ユーロ2012におけるイニエスタの個人技
ここではユーロ2012におけるイニエスタの個人技について見る。
イニエスタのプレーの特徴として正対があげられる。
正対とは、ボール保持者が体の正面を守備者に向けて相対することを言う。
例えば次のようなプレーである。
Por 36分16秒
最初の段階でスペースが開いているのは縦と中央方向である。
この状態からスペースに逃げず、一番近い守備者に向かう。
相手と正対する。
パスを出す。
自ら相手に向かい、正対した後に次のプレーを行なっている。
正対は個人技の核であり、サッカーにおいて最も重要な概念である。
これをできるか否かが根本的な上手下手を分ける。
詳しい内容は「下手とは何か1」から連なる文章を参照されたい。
Ita 70分57秒
左にスペースのある状態で自ら守備者に向かい、正対している。
次も同様である。
自ら正対している。
次の例は図の右が攻撃方向である。
流れは以下のようである。
戻りながら相手と正対している。
このように正対は下がりながら用いても有効である。
後ろを向いたプレーというとボールを失うことを恐れるあまり、相手から逃げまわる行動がよく見られる。
上のプレーは全く異なっている。
ここまでは最終的にアウトで離すものを見た。
次にインサイドで離すものを見る。
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。