トリックとイニエスタ
前回までイニエスタのプレーが集団の中で持つ意味を見た。
ここでは個人技として持つ意味を見る。
根拠となる画像を並べると長くなるため、先に結論を述べる。
これまでイニエスタの正対からのプレーを多く見た。
それら全てを通して、大きな動きを伴うトリックがほとんど見られない。
これはプレー上の顕著な特徴だと言える。
比較的トリックの要素が強いものは次の2つに見られる。
以下はボールを踏んだ後、インサイドで左に蹴るフェイントからアウトで右へ蹴っている。
以下では、インからアウトのダブルタッチ系の技を用いている。
イニエスタはこのようにはっきりとわかるトリック系のプレーより、より単純にアウト、インでパス、ドリブルをすることが多い。
以前、正対は状況がシンプルであるがゆえに、そこから用いる技もシンプルなものが多くなることを見た。
イニエスタのプレーはその実例と言える。
これまでにイニエスタは、正対からプレーすることを見た。
また浮きを含めてニュートラルを経由することを見た。
これに加えトリックをあまり用いない。
次にこれらの特徴が意味することを見る。
*以下はこれまでに見たものを、正対からの動作に絞って列挙したものである。
正対からトリックをほとんど用いずにプレーすることがわかる。
続き:イニエスタに見る技術構築の柱
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。