1-4-3-3、1-4-3-1-2、システムの相性
両チームの先発は下のようであった。
Q1.
エスパニョールの布陣はバルセロナ対策として誤っている。
その理由を述べよ。
1-4-3-1-2、もしくは1-4-4-2菱形ではサイドにスペースが空きやすい。
バルセロナのサイドバックがボールを持った際、前に壁がない状態になりウィングへのパスが通りやすい。
この結果、メシ、イニエスタが周囲にスペースのある状態でボールを持つことが多くなる。
前を向いた両名を止めることは難しく、サイドから簡単に押し込まれピンチを迎える。
試合前半、イニエスタのドリブルが非常に目立った。
スリートップ系のシステムは、ウィングが前を向いて仕掛ける時に最も威力を発揮する。
そこにボールを呼び込むティンティン・マルケスの布陣は誤っている。
エスパニョールの狙いは前からプレスをかけることであった。
しかしブスケツ、シャビの点でボールが不安定化せず、そこからサイドにボールを回されると大穴が空く。
ここでタムードがアウベスをマークすれば、シャビにバックパスのコースを与える。
今度は左サイドを止めようがない。
この試合でディフェンスラインにプレスをかけてミスを誘う、というコンセプトは無効であった。
また一度ボールが落ち着くとサイドの穴が大きな負担となった。
1-4-4-2でピケ、プジョルにボールを持たせる方が遥かに良い。
前半の両チームのデータを比べるとセンタリングがエスパニョールの2、バルセロナは10。シュートは3対9でありバルサが大きく優位に立った。
またその数値以上にバルセロナが圧倒していた。
エスパニョールの1点リードで前半が終わったことは、稀な確率を引き当てた結果である。
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。