GK
牲川 歩見(浦和)
GK部門は毎年、2nd GKとしていつ来るともしれない機会に備え、大仕事を成し遂げた選手に強く感銘を覚える。牲川のハイライトは第26節のアウェイ鳥栖戦
正GK西川の退場後、マルセロヒアンとの決定的な一対一を先に動かず制してチームを救った
続く第27節鹿島戦でも素晴らしい仕事ぶりで、J1レギュラークラスの実力者であることを改めて証明した
DF
宮野 咲希(浦和レディースJrユース)
右SBは宮野。実はこの選出のラストピース。12(27開催の高円宮杯U-15選手権決勝、一番輝いていたのはこの右SB。前線に顔を出すタイミング、仕掛けとやり直しの判断、
被カウンターでのチャレンジとステイの駆け引き、逆サイドまで影響力の及ぶ快足カバーリング。きっと世代別代表クラス。順調に育ってほしい
田中 義峯(浦和ユース)
右CBは田中。高校一年生ながらチームのプレミアEASTへの昇格に大きく貢献。列を越える縦パスと持ち運びを備え、絶対的な高さも。何よりも足下にボールを落ち着かせるまで、
落ち着かせた後の冷静さ。よく周りの状況を見ていて、相手を引きつけて味方に貯金を作るプレーが標準装備されている。きっとトップチームの柱に、そしてA代表へと上り詰めてくれる
佐々木 旭(川崎F)
左CBは佐々木。SBの選手だと思っていたがチーム事情でCBに置かれ、八面六臂の活躍
彼なくして怪我人や五輪代表でCBに離脱者の相次いだ苦しい時期を最小限のダメージで乗り切ることはできなかったろうし、対人守備や持ち出しのクオリティも高かった
安西幸輝(鹿島)
左SBは安西。個人的に今季J1のビッグサプライズのひとり。東京V時代から観ているが大外レーンで勝負一本槍の選手だと思っていた
むしろ今季は内外自在の立ち位置で相手を迷わせ、味方に余裕を与え、そこから鈴木優磨らと絡んでアタッキングサードで本来の自身の強みも発揮。いったい誰が指導したんだ
MF
菅澤 凱(国士舘大)
アンカーには菅澤 凱。2023/12〜2024/01の高校サッカー選手権三回戦の広島国際学院戦で度肝を抜かれた。同年の高体連No.1アンカーではないか
恵まれた体格、門の奥を塞ぐ守備、ビルドアップへの関与と糸を引くような両サイドへの低空フィード。ミドルやチャンネルランで得点にも絡み、チーム事情で左SBもこなす
進学した国士舘大でも入学直後からレギュラーを確保。必ず浦和へ来てくれ
サミュエル・グスタフソン(浦和)
IH1人目はサグスタフソン。自分の持つアンカーの基準を塗り替えてくれた超絶クオリティの助っ人。ピッチ全体を意のままにコントロールする振る舞い。エレガント。ずっと一緒に戦って
福島 和毅(神村学園)
IH2人目は菅澤を見つけた年の選手権からもう一人、福島。高校一年生にして名和田我空・西丸道人を擁する神村の心臓。組織の核だと感じた。えらくボールスキルも高いが、
前線に出ていってもすぐ迅速に中盤の底に戻る、黒子に徹する献身性やセカンドボールの読み、奪って最初のタッチでつけるパスの質、フットボールIQが際立つ。こいつはモノが違う
必ず浦和に
FW
オラ・ソルバッケン(浦和)
右WGはソルバッケン。この選手もまた基準を大きく引き上げてくれた選手の一人。コンディションが整わずプレータイムは稼げぬままローマに帰ってしまったが、スケールと加速、
技術を併せ持ちながらも際立ったのはプレー判断。ボールを受けて速く仕掛ける、相手の整う前に勝負するだけがWGでないことを目に見える形で教えられた
大久保や関根にも好影響を与えてくれたのでは。エンポリ以降のキャリアでも幸多からんことを
師岡 柊生(鹿島)
左WGにはこちらも今季のサプライズ。シーズン中盤までは右サイドでの起用が多かったが、プレスマシーン、裏抜けマシーン、絶対アバウトなボール収めるマンとして戦術兵器として別格
また終盤は最前線に収まり、鈴木優磨のベストパートナーとして覚醒。プレシーズンの東京V戦(カシマ現地)でも良かったが、代えの利かない選手になった
井原 桜太(浦和Jrユース)
CFは井原。やはり高円宮杯決勝で初見の浦和の未来。ガンバ大阪Jrユースの圧力にビルドアップもままならない序盤から圧倒的なフィジカルと粘りで橋頭堡となり、
2点ビハインドから空気を一変させるスーパーボレーを決め、逆転弾を導く強烈なシュートも。来年はユース昇格が決まっているようで、空中戦の競り方や相手との駆け引きをさらに磨いて
飛躍してほしい。将来を嘱望される原石
監督
平川 忠亮(浦和ユース)
浦和レッズユース悲願のプレミア昇格、これに尽きる。一年生である田中義峯の抜擢もそうだが、照内利和、会田光希、相賀天晴、松坂芽生、小森春輝といった選手たちを
目に見えて大きく成長させた。前半の飲水タイムで施した修正が機能して試合を盛り返すなど、勝敗に直結する采配も。琉球でプロを率いていつかは浦和に戻ってきてほしい
クラブ
FC町田ゼルビア / 東京ヴェルディ
今季ここまでやることを誰が予想しただろうか。チームとして本当に優れていた
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