スペイン代表プレビュー
ポジション別に図示すると次のようになる。
特徴はサイドが薄く、ボランチ系の選手が多いことである。
また中盤に守備を得意とする選手が少ない。
監督のアラゴネスは予選において、イニエスタをサイドで起用することが多かった。
彼を左に置くとして下のような配置が考えられる。
しかし、シルバの右サイドがやや無理である。
セルヒオ・ガルシアが右のバックアップであるとすると下のようになる。
ここからの動きは以下のようになる。
1-4-4-2で左の中盤が中に入り、その外をサイドバックがフォローするパターンである。
このようなシステムでは左からの崩しが鍵になる。
左の中盤にジダン、リケルメなどを配して成功した例がある。
イニエスタ、セスクのパフォーマンスが注目される。
左サイドバックのカプデビラはクロスに優れる。しかし1対1でのドリブル勝負は苦手としている。ダビー・ナバーロはなおさらである。
その点、攻撃に不安が残る。
得点を取るための変化は下のようになる。
アラゴネスは点が欲しくなるとサイドからの突破を重視する傾向がある。
このため1-4-3-3や1-4-2-4が勝負手となる。
左にシウバかビジャ、右でカソルラ、セルヒオ・ガルシアが予想される。
守備の変化は下のようになる。
中盤の守備は、センターバックのマルチェナとアルビオルを上げて補う。
後半の放り込み対策などで有効である。
また1-4-1-4-1なども考えられる。
アラゴネスの好みと招集メンバーからしてキックオフからの3バック系は考えにくい。
後半、最後の勝負をかける1-3-4-3か10人になっても、攻める1-3-4-2などの状況でしか使用されないだろう。
システムについてはフランス戦のように、中盤にシウバ、セスク、シャビ、イニエスタと並べる可能性もある。
アルベルダをマルチェナなどに代えてこれが試される可能性もあるが、上手くいかないであろう。
これまでフェルナンド・トレースは代表において満足な活躍ができなかった。
主な問題点は体のバランスが悪さから簡単なシュートで体勢が崩れて外していたこと、及び相手に引かれた狭いゾーンでボールを受けることができなかったことであった。
(参考:スペイン対ウクライナ、トーレスのバランスについて ※リンク切れ)
体のバランスについては改善が見られ、プレミアにおいて以前なら外していたキーパーとの一対一を決めている。
この点については、どのようなトレーニングで修整されたのか非常に興味が持たれる。
狭いゾーンでのプレーについては体のバランスが改善されたにも関わらず、それほど良くなっていない。
スペースを潰してくる相手に対するプレーが注目される。
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。