アトレチコ 4-0 レクレアティーボ・デ・ウエルバ
監督 ハビエル・アギーレ
フォーメーション 1-4-4-2
アトレチコのディフェンスラインは、右からセイタリディス、ペレア、ウイファルシ、アントニオ・ロペスである。
昨シーズンのアトレチコはチーム構成に矛盾があった。
フォルラン、アグエロをいかすためにはロングボールを使うより、後方からきちんとビルドアップする必要がある。
しかしセイタリディス、パブロ、ペレアの3人がそれを行うとミスが多く、チームとして攻撃が成り立たなくなる。
これが第一の弱点であった。
これを解消するため、組み立て能力に優れるゼ・カストロをセンターバックに起用した。しかし守備者としての能力があまりにも低く、諦めざるをえなかった。
(参考:セビージャ戦、バジャドリー戦) ※リンク切れ
新しく加入したウイファルシはその改善を目的に獲得されている。
ボールを持ってパブロのように慌てることはなく、それが組み立に落ち着きをもたらした。
また彼の存在はペレアにも良い影響を与えている。
ペレアはパブロと組んだ場合、自分が何とかしようとして能力以上のパスを狙いミスを犯すことが多かった。
現在はウイファルシに任せることができるため、非常に楽にプレーしている。
また、ウイファルシは守備者としても優れておりポジショニングが非常に良い。
また昨シーズンはキーパーにも問題があった。
特にアッビアーティがプレーした場合、あまりにもミスが多くチーム全体が非常に不安定であった。
この点もクペの獲得により改善された。
以上の2点が改善されたことは非常に大きい。
またチームを放逐されていたマニシェも戻った。
サイドの強いアトレチコにとって、フォワードの後ろから詰めてシュートを決める彼の存在は貴重である。
交代
56分 シモン → ミゲル・クエバス
60分 アグエロ → ルイス・ガルシア
68分 マニシェ → バネガ
バネガは左のボランチとして起用された。
しかし、パスにも守備にも非常に低調であった。
今年のアトレチコはここ6年で最も強い。
控えにも有能な選手が多い。
最も代えが効かないのは、ウィファルシである。
参考:アッビアーティのミス一例(バルセロナ戦)※リンク切れ