2008/01/20 リーガ・エスパニョーラ 20節

アトレティコ・マドリー 0-2 レアル・マドリー

監督 ハビエル・アギーレ
フォーメーション 1-4-4-2


「先週の末はマドリード・ダービーが行われた」

「行われたな」

「その試合ではアウェーのレアル・マドリーが0-2で勝利した」

「正にいつも通りのダービーであったな」

「今週は試合分析としてはヘタッフェ対セビージャをお送りするのですが、このダービーは外せないということで、ひとまず短信をお届けしようかと」

「さようか」

「先発は次のようになっていた」

「アトレチコは中盤の底にモタが入り、いいパスさばきを見せていた」

「一方のマドリーは中盤にガゴ、グティを並べいて守備に不安が多い」

「そこがどうなるか、というのが注目だったが」

「開始40秒で、試合の方向を決定づける出来事が起こってしまう」

「下の流れやな」

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「見事に理解不可能な流れであるな」

「一般的にはパブロのパスミスだけがクローズアップされているが、上から2番目のペレアのミスも同程度に酷い」

「同程度というかパブロはライン際に追い込まれていて、ペレアは周囲360度どこにも敵がいないことを考えると、そちらの方が信じがたいミスであるとも言える」

「ちみに上の連続写真では矢印があるので流れがわかるが、それを外すと見事に意味がわからなくなる」

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「①からどこをどうやったら②の状態になるのか謎の多いところではあるな」

「そしてもう一方はこうなる」

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「AからBはあるといえばあるかもしらんな」

「ディフェンスがもたもたして取られたのだろう、という予想はつく」

「ミスをしたのがパブロとペレアだと知れば驚くべきことではないのかもしれないが、監督としては頭の痛いところではある」

「アトレチコは開幕(※リンク切れ)からこの2人にセイタリディスを加えたパスが弱点で、それがこの試合にもろに出た形になった」

「問題点というのは、大事な時にこそ大きく表れるものなのかもしれんな」

「おまけに最近は全くキックの蹴れないアッビアーティがキーパーをしている影響で、後方からの組み立てという点では最悪の状態になっている」

「これを解決するためにはゼ・カストロを使うしかないのだが、彼はサラゴサ戦(※リンク切れ)、セビージャ戦(※リンク切れ)、バジャドリー戦(※リンク切れ)で見たようにびっくりするくらい守備でのミスが多い」

「パブロを選択すればボールを持った時のミスが怖いし、ゼ・カストロを入れるとボールを持っていない時のミスが怖い」

「どっちに行っても不安が残るわけで、これはアトレチコのチーム編成の問題であって、個人個人の問題ではないと言えばない」

「罪を憎んで人を憎まずみたいな話か」

「例えばパブロもペレアも前線にシギッチやイブラヒモビッチのような選手がいて、そこに単純に放り込むだけでいいならこのようなミスは少なくなるけど、アトレチコの前線はハイボールに強くないので苦手なことをしなければならない」

「その辺の事情は前回のデルビ(※リンク切れ)をご覧いただくとして」

「とにかくこの2人のミスからマドリーに先制され、得意の形に持ち込まれてしまった」

「後の展開は典型的なレアル・マドリーの試合で決定的なシュートを、カシージャスのスーパーセーブとクロスバーで弾き、そうこうしている間にコーナーキックからひょいっと追加点を奪う。

 後半はアトレチコの焦りと疲れと負傷退場したシモンの不在もあり、無失点で逃げ切った」

「特にシモンの退場は痛かった」

「サイドの守備の弱いマドリーにとってシモンは鬼門筋なのに、その彼がピンポイントで怪我をした」

「これがシュスターの持つ運というやつかね」

「どうなんやろな」

「何はともあれ、この試合でも10本に対して20本のシュートを打たれながら無失点で勝つという、データ編通りのマドリーが続いているというところで」

「デルビ短信はこの辺りで」

「ではまた次回」

「ごきげんよう」


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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