踏み切り姿勢


前回、踏み切りにおいて見合いが形成可能であることを見た。

見合いを最大限に保つためには、傾きや歪みのない真っ直ぐな状態が最も良い。
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この状態であれば左右が等しく見合いになる。

踏み切りの姿勢には、これとは異なるものもある。

例えば次のようである。
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これは明らかに傾いている。
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次のものは踏み切りで体の内部に弧が残っている。
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より大きく傾くものもある。
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傾いて弧が残るものもある。
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踏み切りでの姿勢も様々であることがわかる。
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見合いを考えれば真っ直ぐに踏み切るのが一番良い。
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しかし現実には、それと異なる踏み切りがある。
それは見合いとは別の要請が存在するためである。

例えば次の踏み切り姿勢について見る。
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この前後は次のようである。



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踏み切り
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このプレーでは前進しながら左に進路を変えている。

最初、左足を大きく内側につく。
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これは左に力を加えるために必要である。

次の着地でも左に力を加えるためには、下のような姿勢を取る必要がある。
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左へ力を加えるため右足を体の外側につく。

左への旋回を継続するには、この2つの着地姿勢をつながなければならない。
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例えば真っ直ぐに近い踏み切りを間に挟むとする。
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動きは次のようになる。
intfrc_3116.jpgintfrc_3096.jpgintfrc_3124.jpg

これに対し、現実には次のように踏み切る。
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2つを比べた場合、姿勢を大きく変化させる必要がない分、傾いて踏み切るものの方が短い時間で動作をつなぐことができる。
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intfrc_3116.jpgintfrc_3120.jpgintfrc_3124.jpg
ここでは動作を見合いにすることよりも素早く旋回する、素早く動作をつなぐことの方が優先されている。

このような動作上の要請から、踏み切りには真っ直ぐなものの他に様々な姿勢が存在する。
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ここで1つ注意すべきは、踏み切りで傾くことは着地で傾くことと意味が異なる点である。

踏み切った後、体は空中にある。

空中で傾いた物体は回転の勢いがついていなければ、そのままの状態で落ちる。

この場合、傾きが変わることはない。

もし地面に接触すれば地面からの力を受けて倒れる。

傾いた状態であっても、空中と地上では運動が異なり空中では傾きが大きくなる弊害を受けない。

このため踏み切りで傾くことと、着地で傾くことは意味が全く異なる。

当然ながら以前に見た理由により、着地で傾くべきではない。

着地では弧を取るべきである。

弧が着地の基本であることは、上の傾いて踏み切る動作でも見られる。
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踏み切りにおいて傾いているが、前後の着地では弧を含む姿勢を取っている。
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踏み切りで傾くことと着地で傾くことは、完全に分けて考えなければならない。

次回は動きの基準化について見る。


【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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