2008/06/08 ユーロ2008 Group League
ポルトガル 2-0 トルコ
監督 ファティ・テリム
フォーメーション 1-4-4-2
「いよいよユーロが開幕した」
「毎日サッカーが見られる至福の期間であるな」
「サッカーファンにとっては、寝不足で体調がおかしくなる期間であるとも言われている」
「最初に取り上げる試合はポルトガル対トルコ」
「先発はこう」
「ポルトガルは1-4-1-4-1」
「この試合の要点をまとめると次のようになる」
「何だこれは」
「ポルトガルは守備的にエムレを押さえることに腐心していて、モウティーニョが主にマークしていた」
「トルコはエムレのキープとパスから穴を空けてくるチームやからな」
「トルコの側としてはトウンジャイが鍵で、彼のところにシュートチャンスやシュートチャンスになる一つ前のボールが回ってくるものの、高確率でミスをしていた」
「それが赤い線の意味か」
「そうやな」
「わかりにくいで」
「そうかもわからん」
「ポルトガルの方の問題といえば下の感じか」
「なんや、これは」
「まずシモン、クリスティーアノ・ロナウドが両方左好きで悩ましい」
「二人とも左の方が明らかに破壊力があるのは確かやな」
「この試合でも、良いプレーはほとんど左からやしな」
「試合中よくサイドを変えるが、右に行った選手が余る傾向がある」
「あとは守備面で中盤から前の選手にボジングワまでどんどん上がるから、最初のプレッシャーを抜けられると中盤が薄い」
「まあ戻りが早いからそれほどもろくはならんけどな」
「おまけにセンターバックが抜群に良いから、多少薄くなっても耐えられる」
「カルバーリョとペペはええな」
「全世界垂涎ものやな」
「さらにこの試合ではペペが先制点を決めた」
「それもセットプレーではなく、往年のリベロのように最後尾からするすると上がっていき、最後はスルーパスを受けて決めた」
「やり過ぎやな」
「そのプレーで興味深いテクニックがあったので、それを以下にご紹介しようかと」
「うむ」
「まず下の状態からペペが中央へドリブルでしかける」
「赤い方がポルトガルで中央のボールを持った選手がペペ」
「この時、前で引いているフォワードはヌーノ・ゴメスやな」
「ヌーノ・ゴメスはディフェンスに隠れて見えにくいが頭がちょっと出ている」
「次にペペはフォワードにパスを送って前に出る」
「その結果、下のようになる」
「ボールを持っている赤い選手がヌーノ・ゴメス、ペペその手前に走り込んでいる」
「この形から一番考えられるプレーは何かと言うと」
「下のワンツーやな」
「ペペがヌーノに渡し、それを再びペペに返す」
「これをこれ、ワンツーという」
「ところがこの場面では、ワンツーはワンツーでもそうはならなかった」
「はたしてどのようなパスが出たのか」
「下の写真をヒントに考えていただきたい」
「正解はこちら」
トルコのディフェンスラインが、右から、3、22、4、2、となっていました。
しかし、実際には22、4、2、3でした。
訂正いたします。
ご指摘ありがとうございました。
2008/06/09 19:21 - studio c60
為になりました
最近年齢とともに感性の衰えを感じます。
感覚でやっていたプレーを知識として整理する事の大切さを実感しているので、とても参考になります。
そういえば、この種のワンツーはロナウジーニョとシウビーニョのコンビでもよく見た気がします。
ロナウジーニョはよく軸足の後ろを通して出してましたっけ。この2人のコンビももう見れなさそうですね・・
2008/06/10 16:39 - Rodriguez
コメントありがとうございます。
距離が近い場合は、踏み込みからすかして、ヒールで縦に出すシーンもありますね。
バルサの左といえば、オランダのジオが大活躍でした。
フォローのタイミングが抜群だった彼とロナウジーニョが見られないのも残念です。
2008/06/11 10:47 - studio fullerene C60
【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら。