2009/11/19
バルセロナを後方から考える マックスウェル
「さて」
「マックスウェルやな」
「彼も組み立てを強化するために呼ばれたのであろう、という話だったわけだが」
「そうであれば、まず相手と正対できなければ話にならない」
「その点は以下のプレーを見ればよくわかる」
「ネットが邪魔でしょうがないのですが、心で消去していただければと」
「余裕の正対状態やな」
「ずっと正面を相手に向けたままプレーし、最終的に軸足側にパスを出している」
「ちなみに、これはアルメリア戦でペドロにアシストしたプレーやな」
「ペドロもいつのまにか、ペドリートから名前が変わって成長したらしい」
「上の例で正対については問題なかろうというのがわかる」
「次に蹴り分けの例を見る」
「まず体の正面を相手に向けた状態から始まる」
「そこから縦を向き」
「縦へ長く蹴るフェイクを軽く入れ」
「足を返し蹴り足側への変換で前につなぐ」
「非常に自然な良いプレーである」
「次に逆側に変換する例を見る」
「こんどは縦に長く蹴ると見せて、軸足側へ方向を変えている」
「一番近いディフェンダーは、見事にそのフェイクにかかっている」
「実によろしいプレーではなかろうかと」
「下のプレーでは相手ときちんと正対した後、中に切り返し守備の間を突くことで2人を自分に引き付けバックパスを出す」
「左サイドで自陣を向きながら、パスを受けたところから始まる」
「2人まとめてパスを出すと、パスを受ける味方は非常に楽になる」
「非常に良いプレーやな」
「最後に転んだのは残念やけどな」
「以上のプレーから下のことが言える」
「まず相手と正対することに問題はなく、そこから軸足側へのパスを出すことができる」
「また縦を向いた状態で左右に蹴り分けることもできる」
「おまけにドリブルで相手を引き付けることにも問題はない」
「組み立てに必要な条件を備えた選手であることがわかる」
「チグリンスキーといい、マックスウェルといい、バルサはなぜ組み立てに効く選手を買ってきたのか」
「というのが次の謎になるわけか」
「謎というほど大そうなことではないけどな」
「その点を見てみようかと」
「こちらから」