2009/01/25 リーガ・エスパニョーラ 20節
レアル・マドリー 1-0 デポルティーボ・ラコルーニャ
監督 ミゲル・アンヘル・ロティーナ
フォーメーション 1-4-3-3
「さて」
「第1節に引き続きマドリーとデポル」
「1-0でマドリーの勝ち」
「先発はこう」
「ふむ」
「両者ともに特徴的な布陣ではある」
「特にデポルの方が特徴的というか、挑戦的な布陣やな」
「第1節では下の形」
「全く違う」
「その意図が気にかかる」
「まず守備では下のようになる」
「左にいるロベンに対しては、マヌエル・パブロにデ・グスマンがヘルプに行くことで押さえる」
「こちらのサイドは、きちんと守備を整えている」
「しかし逆サイドはえらいことになっている」
「上がってくるセルヒオ・ラモスに当たるのは、バレロンとベルドゥ」
「守備的には非常にまずい」
「その代わりといってはなんだが、フィリペを加えたサイドでの三角はボールを失わない」
「セルヒオ・ラモスが上がれば、必然的にそこが空く」
「ラモスがいてもそこは空くけどな」
「ただし、そこを埋めるのはラスとペペ」
「強敵やな」
「デポルの側としては上がるラモスからの攻撃、特にセンタリングから失点しないか否か、ベルドゥ、バレロンがラスの守備を越えて攻撃を組み立てられるか否かが鍵だった」
「思想としては守って期を待つより、きっちり切り合って行こうということやな」
「結果はどうだったかというと」
「十分な分かれだったのではないかと」
「マドリーの方がシュートは多かったものの、デポルにも良いチャンスがあった」
「守備屋といわれるロティーナの男前布陣は成功したと言える」
「ただマドリーの側としては、そう組まれるとあることをしたくなる」
「あることとは何かというと」
「非常に単純なことやけどな」
「下のようにしたくなる」
「ロベンを右に回す」
「こっちの方が最近としては普通の配置やな」
「その意味は簡単で上で見たように、ここはデポルの守備がゆるい」
「まずバレロン、ベルドゥはもともと守備向きではない上に、ここからセルヒオ・ラモスが上がってくるとバレロンがつく必要がある」
「ところが体力的にも速度的にも、つききれるわけがない」
「おまけにロポよりもゼ・カストロの方が守備的に弱い」
「まさに狙い目やな」
「ゼ・カストロの守備についてはこちら(※リンク切れ)やこちら(※リンク切れ)をご覧いただければと」
「彼の守備の恐ろしさは相変わらずやな」
「31分にイグアインを削ったファールなんか読みが遅れて出足が遅れて、挙句の果てに相手の足を駆り飛ばしてるしな」
「あれはレッドでもええくらいやで」
「ボール持たせたら非常に良いから、ぜひ今後とも頑張って欲しいところやけどな」
「相変わらずゼ・カストロ好きやな」
「センターバックの足元が駄目だと、結局単調なサッカーが強いという結論になるのが嫌やねん」
「その意味では、彼とハルケにはぜひ上に行ってもらってらいたいところではある」
「うむ」
「ところでや」
「なんや」
「マドリーが下のように組むと、デポルとしてはいかにもまずい」
「まずいわな」
「そこであることをやりたくなる」
「また単純問題か」
「サッカーでは、その単純なことが大切なんやって」
「ほんまかいな」
「ほんまやで」
「要するに右に回ったロベンを、最小限の変更で止めればええんやろ」
「そうやな」
「第一手はこれしかないやろ」
「デ・グスマンとベルドゥの位置を入れ替える」
「結局この試合では、これが安定形になる」
「ロベンは、デ・グスマンが来るたびにサイドを変えてもええねんけどな」
「それだと無駄な移動で疲れるし、チームが落ち着かへんやろ」
「そうかもしれんけどやな」
「ちなみに両者全部の交代を使った後は下のようになる」
「注目はドレンテやな」
「完全に観衆の恨みをかっている」
「バルサ戦のシュートを外した後、よくブーイングをされてはいたが」
「最近はドリブルでこけたら笑い者にされてしまう」
「ベルナベウ名物、選手潰しか」
「イバン・カンポ、ムニティス、サムエルなんかがそれでおかしくなった歴史もある」
「イグアインも一時そうだったが、持ち直した例もあるので」
「はたして今後どうなるか」
「注目というところで」
「今回はこの辺で」
「文章担当者帰国のため、更新が遅れたことをお詫びしつつ」
「また次回」