2007/12/23 リーガ・エスパニョーラ 17節

アスレチック 1-1 ムルシア

監督 ホアキン・カパロス
フォーメーション 1-4-4-2


1-4-3-1-2の良さが出て、ムルシアが同点に追いついた試合。


試合開始

両者ともに綺麗な1-4-4-2だった。



後半開始

ムルシアの右サイドにいたアベルが中央に入り、1-4-3-1-2に近い形になる。



1-4-3-1-2の守備における特徴

長所:ディフェンスラインの前方、中央部分に3人配置されるためフォワードへの放り込みに対して強い
   前線が3人になるためロングボールの出所にプレッシャーをかけやすい

短所:ディフェンスラインの前方、サイドライン部分にスペースが空きやすい
   サイドを押し込まれた後のサイドチェンジに弱い


つまり中央に放り込んでくる相手に強く、サイドに飛ばしてくる相手には弱い。
アスレチックは中央のジョレンテに放り込むことが多い。
またサイドのガビロンド、ダビー・ロペスもボールキープに優れるが縦突破は少ない。
加えて右サイドバックのエスポジトは攻撃への寄与が薄い。
つまり中央が強く、相対的にサイドが強いアスレチックに対して有効な布陣といえる。
逆にサイドにロビーニョがいるレアル・マドリー、メッシがいるバルセロナ、へスース・ナバスとダニエウ・アウベスがいるセビージャなどには不利なシステムである。
またこのシステムを遂行するためには自軍のサイドバックの守備が堅いこと、中盤左右の選手の運動量が多いことが必要である。


システムの運用上鍵となる選手

印のついた選手が重要である。


1-4-3-1-2の攻撃における特徴

長所:このシステムはサイドに相手を誘い込む効果があるその裏のスペースを使い、カウンターを仕掛ける手が有力になる

短所:相手が引いた場合、サイドのスペースを上手く使えない中央に攻撃が偏る


基本的にカウンターに向いたシステムである。
前線の選手はロングボールを受ける場面が多い。
このためサイドに流れて受ける能力、中央への長いボールを受ける能力が必要になる。
アベル、ゴイトン、バイアーノともにこの役割に適合している。
アベル、ゴイトンはサイドに流れて良い働きをする。

ムルシアのルーカス・アルカラーは試合終了に向けてシステムを1-4-1-4-1に近い形に変更し、最後は引き分けを目指した。


まとめ図



【蹴球計画】より ※この内容は蹴球計画のミラーサイトとして作成しています。詳細についてはこちら

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