ベガルタ仙台 2-3 ツエーゲン金沢
ピックアップ 23' 藤村 慶太(金沢)
最近、相手からの見られ方の部分を伝えることが多いんだけど、この失点からはかなり大事なことが学べる。何を基準に守備は予測し、その上ポジションを取るのか。
このシーンだと松下がパスしたボールを予測して守備がインターセプト。
じゃあなぜ守備側はパスコースに予測して入っていけたのか。まずは松下の後ろからプレスが来れていること。
これによりドリブルだけでなく、プレスを回避するためのパスを選ぶ可能性が十分あるという点。選択肢に入れるには大事な要素になる。
そして、松下がボールを触る少し前。恐らくパスの受け手と前からプレスに来る相手を視認して、その後に足を振り始めている。
ここが大事。この時点でパスすることを決めず、ギリギリまで引っ張れるか。
見られているという点から考えると、パスの動作に入った時、相手にもそう見えている。ましてやその前に味方を見ているので、そこにプレーするだろうと、相手にも見えている。予測の材料を与えていることを自覚していることが必要。
もちろん、松下が下手な選手というわけでもなく、ただワンミスを切り抜いているだけではあるけど、見られていることの理解、自分が何を見せていているのかの理解は大事だという1つのサンプルとして取り上げてみた。
このシーンでは恐らく、前から来ている守備者が寄せ切ってくるという予測でパスを選択したんだと思うけど、その予測が今自分の出した情報で相手の行動を決め切れるかという部分は考えたいよね。いずれ無意識にでも出来るように。
相手の予測元は基本自分たち、ましてやボールをプレーするなら自分自身。
となると、プレーをする時点までで、どんな風に見える行動を取ったのかみたいなことを考える癖があると、より相手にとって嫌な選手になっていくだろうし、チームにとっては1つ違いを生み出せるポイントになるかもしれない。
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